仏壇に関する記事

「嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせる場所が欲しい」仏壇の設置・処分ルールについて解説

「嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせる場所が欲しい」仏壇の設置・処分ルールについて解説

結婚したとき、嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせるお仏壇を買ってもいいの? 長い人生の中で誰もが経験するであろうご先祖様やご両親のお仏壇に関するお悩み。それは、お仏壇を置く場所や供養の仕方、どの宗教を選ぶのかといった問題の他にもあります。 例えば、女性が嫁いだ先にお仏壇があった場合、ご自身のご両親のお仏壇を持っている、または新たに手を合わせる場所が欲しいと思った際に、家の中にお仏壇が二つ存在することになります。こういった場合、お仏壇はどうするのが良いのでしょうか? 今回は結婚したときに嫁ぎ先で自分の両親を供養するための仏壇を持っても良いのか?また、実家のお仏壇をどうするべきかの対処法や、もし処分するとなった場合の処分方法について解説します。 お仏壇を二つ置くことって問題ないの? 実家のお仏壇と嫁ぎ先のお仏壇を二つ置くことになったという理由以外にも、後継がいない親戚からお仏壇を引き継ぐという場合や親との同居をきっかけにお仏壇を引き取るケースなど、将来的に複数のお仏壇を持つ可能性が高い方も多くいらっしゃいます。 今回はそんなお仏壇を二つ置くことになった場合の解決方法について解説していきます。お仏壇を二つ置くことに関して宗教の違いや住んでいる地域、各お寺などの考えで望ましくないと考える方も一部いらっしゃる場合もありますが、結論、お仏壇を二つ置くことは基本的に何も問題ないとされています。 ですので、もし二つ置くことになっても何も悪いことではないので安心してください。 嫁ぎ先にお仏壇がある場合の解決方法 嫁いだ先にお仏壇がある場合は、どうやって話を進めていくのが一番いいのでしょうか。嫁ぎ先のご両親から「家にお仏壇が二台あるのは都合が悪いので処分してほしい」とお願いされることも多いそうですが、そこは話し合いでお互いが納得する形で解決することが一番です。具体的な解決方法としては「それぞれのお仏壇を置く」「お仏壇を一つに絞る」という方法がありますので、解説していきます。 それぞれのお仏壇を置く(二つのお仏壇を置く) まず、それぞれのお仏壇を置くというお互いの想いを尊重できる解決方法です。片方が泣く泣くお仏壇を処分するという悲しい結果にならず、お互いの家族、ご親族を大切に供養できます。ただし、お仏壇が大きいものだと二つ置くと場所を取ってしまうというデメリットもあります。最近では小さいサイズのミニお仏壇も普及していて、購入される方も多くいらっしゃいます。お位牌をしまえるくらいのコンパクトサイズやホコリの侵入を防げるフタ付きタイプなどが人気です。 ミニお仏壇であれば、お手入れや掃除の手間もそこまで必要がないため、二つのお仏壇を管理する方にもおすすめです。>ミニ仏壇の商品一覧はこちら 複数のお仏壇を置く場合の注意点 二つのお仏壇を置く際の注意点は、向かい合わせの配置にならないように注意しましょう。向かい合わせにすることでお仏壇にお参りした際に片方のお仏壇に背を向けてしまい、失礼であるとされています。ですので並べる際は隣に並べて置くようにしましょう。 また、宗派の異なるお仏壇をお祀りする際には、それぞれのご先祖様や祀られている方が安らかに休めるように、別々の部屋に置くのが良いとされています。それぞれの家庭で家の広さや置けるスペースは異なると思いますので、可能な範囲で対応しましょう。 お仏壇を一つに絞る(実家のお仏壇を処分する) 一言でお仏壇を一つに絞るといっても難しい問題でしょう。両者どちらもご家族を大切に思っての行動で、どちらも譲ることが難しい問題です。もし同じ宗教の場合は、どちらかのお仏壇を残し、そこに双方のご先祖様を祀るという方法が取られます。ただし、片方のお仏壇を処分する必要があるため、しっかりと話し合ってどんな形でご先祖様を祀るのか決めましょう。ただし、嫁ぎ先と実家の宗教が異なる場合は、どちらの宗教にするのか話し合う必要が出てきます。これはご本尊は宗教によって違うという理由もありますが、違う宗教を一つのお仏壇で祀るのは一般的には好ましくないとされているためです。一般的には旦那様のご実家のお仏壇を継承するという方法がとられますが、ここはご家族や親戚などと十分に話し合い、トラブルがないように配慮して話を進めましょう。 実家のお仏壇を処分する際の方法 ここからは、お仏壇を処分をする場合の方法についてご紹介します。お仏壇を処分する際には供養や道具の分別など行うべき正しい順番がありますので、しっかりと把握した上で処分を進めるようにしましょう。 お仏壇から魂を抜いて供養する 最初に行う儀式として、仏壇を購入した際に魂入れという儀式を行っている場合は、「お仏壇から魂を抜いて供養をする」という儀式があります。魂抜き(たましいぬき)やお性根抜き(おしょうねぬき)、または閉眼供養(へいげんくよう)とも呼ばれます。これは今回のようにお仏壇を処理するときやお墓を移動するタイミングで行うことが多いです。この儀式は、主に寺院やお坊さんに依頼する形になります。普段お世話になっている菩提寺に相談してみましょう。宗教離れでお世話になっている菩提寺がない場合は、近くのお寺に相談してみるのも良いでしょう。 相談する際に費用はいくらぐらいかかってくるのかという費用の相談と一緒に、お線香のほかに準備するものがないか確認しておくと安心です。また、遠方からお坊さんに来てもらう場合は車代も合わせてお渡しする必要もあるため、その点も考慮しておきましょう。 お仏壇の道具を分別する 先ほど解説したお仏壇から魂を抜く供養が完了したら、次に行うステップとして「お仏壇の道具を分別する」必要があります。お仏壇の中には「お位牌、遺影、本尊、おりん、花立て、線香立て、ろうそく立て、経本、写経本、数珠、経机」など、たくさんの道具があります。この中で処分していいものと大切に保管すべきものを分別しましょう。また、お仏壇の中には祖父や祖母の代から大切に保管されている貯金通帳などが置かれている場合もあるので、隅々まで確認することをおすすめします。処分するものを仕分けできたら、その中で焼却できるものは、お焚きあげという方法を選ぶのが良いでしょう。お焚きあげは、ご先祖様へ感謝の気持ちを込めて焼却することを指します。それ以外の道具はそれぞれのゴミに分別しておきましょう。お仏壇の処分については次で説明します。 お仏壇本体を廃棄処分する 最後の手順として「お仏壇本体を廃棄処分する」工程についてです。お仏壇本体を処分する際は一般的には粗大ゴミとして出す形になります。ただし、住んでいる地域によっては引き取ってくれない場合もあるので、事前にお仏壇を処分しても大丈夫か確認しておくといいでしょう。 また、魂を抜いて供養してもらったお寺に依頼すれば、お仏壇の処理もお願いできる場合があります。供養と一緒にお仏壇の処理もできるか事前に相談しておくと良いでしょう。それ以外にも仏具店に依頼する方法やお仏壇処理・移動専門業者に依頼、遺品整理業者に依頼、不用品回収業者に依頼とさまざまな方法もあるので、一番依頼しやすい形で進めましょう。 神棚の処分についても念の為に知っておこう お仏壇だけでなく神棚を飾っている家庭も多いでしょう。神棚の処分方法として、まずは神棚を設置するときに神主さんや住職の方に魂入れという儀式をやってもらっているか確認しましょう。この魂入れという儀式をやっている場合は、処分の時も魂抜きをしてもらい、焚き上げて供養をしてもらう必要があるのですが、もし魂入れをしていない場合は供養などは不要で、ゴミとしてそのまま処分することが可能です。神社に処分してもらう場合は、基本的には神棚を持って行けば祈祷とお焚き上げを行った上で処分してもらえます。ゴミとして処分する場合は、神棚は木で作られていることが多いので可燃ゴミとして出すことが可能です。ただし、大きいサイズの場合は粗大ゴミになるので、サイズを測って自治体に確認して捨てると良いでしょう。...

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「嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせる場所が欲しい」仏壇の設置・処分ルールについて解説

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仏壇を引っ越しさせる前に必ず知っておきたい4つのポイント

仏壇を引っ越しさせる前に必ず知っておきたい4つのポイント

仏壇を引っ越しさせる前に押さえておきたいのが、”儀式・方法・流れ・費用”の4つ。 仏壇は、祭祀の場所であると同時に繊細な作りなので、引っ越しには専門的な知識も必要です。 1.仏壇を引っ越しさせるのに必要な儀式 “仏壇を移動させてはいけない”とよく耳にします。移動させてはいけない仏壇を、引っ越し先に持っていくのは可能なのでしょうか。 結論から言うと、仏壇の移動は可能です。しかし家庭にある仏壇は、その家の仏様の住む家なので、そのまま移動させるわけにはいきません。 仏様やご先祖様に、家(仏壇)からいったん出ていただきます。それが魂抜きや閉眼供養などと呼ばれる儀式です。 新居に着いて仏壇を飾ったら、魂入れ・開眼供養の儀式をし、仏様やご先祖様に家に戻っていただきます。 魂抜き・閉眼供養の儀式 魂抜きとは、仏壇に宿る魂を抜く儀式で、閉眼供養やお性根抜きという呼び方をする場合もあります。 魂抜きは、自宅に僧侶を呼んで行います。 僧侶の手配は菩提寺にお願いするのが基本で、線香・ロウソク・水・花・お菓子・お酒などのお供えものとお布施の準備が必要です。 必要なお供えものなどが気になる際は、魂抜きをお願いする際に確認するとよいでしょう。 仏壇から魂が抜けてしまうわけですから、そういった期間はそう長くないほうがよいとされています。 魂抜き自体は引っ越し前でよいのですが、希望の日取りで行えるよう、手配だけは早めにしておきましょう。 魂入れ・開眼供養の儀式 引っ越しで移動させた仏壇に、再び魂を入れる儀式が魂入れです。 新しくお墓を建てたり、仏壇を購入した際にも必要な儀式で、魂抜きと同様に、開眼供養・お性根入れ・入魂式など、別の呼び方もあります。 こちらも菩提寺にお願いするのが基本で、お供えとお布施の準備が必要です。 魂抜きと魂入れはセットで考えておくべきことですので、魂抜きを依頼する際に、魂入れについても日程を決めておくとスムーズです。 2.仏壇を移動・引っ越しさせる方法 仏壇が壊れると、修理費用はかなりの高額になりますので、細心の注意で移動させましょう。 仏壇を移動・引っ越しさせる方法や注意点をまとめました。 専門業者に依頼する 仏壇はとても繊細なもので、とくに金仏壇は素人が動かすだけでも壊れることがあるといわれます。 持つ位置なども決まっていて、車に運ぶだけでも専門知識が必要です。 見合った大きさの車と固定する技術も必要になるため、購入した仏壇店や仏壇専門の引っ越し業者にお願いするのが安心でしょう。 少なくとも、仏壇の知識がきちんとある人にお願いしてください。 自分で運ぶ場合の注意点 やむをえず自分たちで運ぶ場合は、必ず2人以上の人数で運びましょう。 仏壇は立てたまま運ばなくてはならない上に、引っ越しの際は、家から最後に出し、新居には最初に入れるため、荷台のすぐ出せる位置に立てた状態でしっかり固定する必要があります。...

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仏壇を引っ越しさせる前に押さえておきたいのが、”儀式・方法・流れ・費用”の4つ。 仏壇は、祭祀の場所であると同時に繊細な作りなので、引っ越しには専門的な知識も必要です。 1.仏壇を引っ越しさせるのに必要な儀式 “仏壇を移動させてはいけない”とよく耳にします。移動させてはいけない仏壇を、引っ越し先に持っていくのは可能なのでしょうか。 結論から言うと、仏壇の移動は可能です。しかし家庭にある仏壇は、その家の仏様の住む家なので、そのまま移動させるわけにはいきません。 仏様やご先祖様に、家(仏壇)からいったん出ていただきます。それが魂抜きや閉眼供養などと呼ばれる儀式です。 新居に着いて仏壇を飾ったら、魂入れ・開眼供養の儀式をし、仏様やご先祖様に家に戻っていただきます。 魂抜き・閉眼供養の儀式 魂抜きとは、仏壇に宿る魂を抜く儀式で、閉眼供養やお性根抜きという呼び方をする場合もあります。 魂抜きは、自宅に僧侶を呼んで行います。 僧侶の手配は菩提寺にお願いするのが基本で、線香・ロウソク・水・花・お菓子・お酒などのお供えものとお布施の準備が必要です。 必要なお供えものなどが気になる際は、魂抜きをお願いする際に確認するとよいでしょう。 仏壇から魂が抜けてしまうわけですから、そういった期間はそう長くないほうがよいとされています。 魂抜き自体は引っ越し前でよいのですが、希望の日取りで行えるよう、手配だけは早めにしておきましょう。 魂入れ・開眼供養の儀式 引っ越しで移動させた仏壇に、再び魂を入れる儀式が魂入れです。 新しくお墓を建てたり、仏壇を購入した際にも必要な儀式で、魂抜きと同様に、開眼供養・お性根入れ・入魂式など、別の呼び方もあります。 こちらも菩提寺にお願いするのが基本で、お供えとお布施の準備が必要です。 魂抜きと魂入れはセットで考えておくべきことですので、魂抜きを依頼する際に、魂入れについても日程を決めておくとスムーズです。 2.仏壇を移動・引っ越しさせる方法 仏壇が壊れると、修理費用はかなりの高額になりますので、細心の注意で移動させましょう。 仏壇を移動・引っ越しさせる方法や注意点をまとめました。 専門業者に依頼する 仏壇はとても繊細なもので、とくに金仏壇は素人が動かすだけでも壊れることがあるといわれます。 持つ位置なども決まっていて、車に運ぶだけでも専門知識が必要です。 見合った大きさの車と固定する技術も必要になるため、購入した仏壇店や仏壇専門の引っ越し業者にお願いするのが安心でしょう。 少なくとも、仏壇の知識がきちんとある人にお願いしてください。 自分で運ぶ場合の注意点 やむをえず自分たちで運ぶ場合は、必ず2人以上の人数で運びましょう。 仏壇は立てたまま運ばなくてはならない上に、引っ越しの際は、家から最後に出し、新居には最初に入れるため、荷台のすぐ出せる位置に立てた状態でしっかり固定する必要があります。...

仏壇じまいの方法|現代のライフスタイルに合った供養の形とは?

【仏壇じまいの方法】現代のライフスタイルに合った供養の形とは?

先祖代々受け継がれてきた「仏壇を置く」という風習は、現代の住環境ではだんだんと難しくなりつつあり、仏壇じまいを考える方が増えています。 とはいえ仏壇じまいというと、なんとなく心苦しい気持ちになってしまう方も多いことでしょう。 ここでは、仏壇じまいの方法をお伝えしながら、現代のライフスタイルに合った、“納得のいく新しい供養の形”をご紹介いたします。 近年増えている「仏壇じまい」という選択 仏壇じまいとは、言葉のとおり、やむを得ない事情で仏壇を処分することをいいます。 先祖代々受け継いできた仏壇を手放すのは心が痛むことですが、現代の住空間やライフスタイルにおいて、置くスペースがなかったり、継承が難しくなり、やむを得ず手放す方は実際に増えています。 「長い間親族を見守り続けてきた仏壇、代々手を合わせてきた仏壇だからこそ、きちんとした形で仏壇じまいをしたい」そう思うのは当然のことです。 では、できるだけ納得のいく形で仏壇じまいをするにはどうすればよいでしょうか? 仏壇じまい(処分)の方法と、気になる料金の目安は? 仏壇じまいをする方法は主に3つありますが、いずれにせよ処分をする前に確認しておくことがあります。 仏壇じまいの前に確認しておきたい「開眼供養」について 仏壇じまいをする前に必ず確認しておきたいのが、仏壇に「開眼供養」がされているかどうかです。 開眼供養とは、仏様の魂を新しいお墓や仏壇に納める「魂入れ」とも呼ばれる儀式。一部宗派が浄土真宗の場合は、思想の違いで開眼供養は行っておらず、独自の供養方法となります。 開眼供養が成された仏壇を処分するときは、「閉眼供養」といって、役割を終えた仏壇から魂を抜く儀式を行います。 これまで親族を見守ってきた、仏様の魂が宿る仏壇に感謝の気持ちを込めて、行っておきたい法要でもあります。 閉眼供養は、開眼供養を行ったお寺にお願いするのが一般的です。 お布施の金額は地域や宗派によって異なりますが、おおむね3万〜5万円が相場のようです。閉眼供養を行ったことのある親族に尋ねてみるのも良いでしょう。 もし菩提寺がない場合は、供養を行う専門業者にお願いするのもひとつの方法です。 閉眼供養でしっかりと供養を済ませたら、仏壇じまいに取り掛かります。方法は主に3つあります。 仏壇じまいの方法その1:お寺に引き取ってもらう 閉眼供養を行ったお寺にそのまま引き取ってもらう方法もあります。なかには、菩提寺でなくても引き取ってくれるお寺もありますので、問い合わせてみると良いでしょう。 引き取りには費用がかかりますが、宗派によって異なりますので併せて確認しておきます。 仏壇じまいの方法その2:仏具店に引き取ってもらう ほとんどの仏具店が、販売だけではなく引き取りも行っています。主な費用は運搬費用で、仏壇の大きさや運搬距離によって異なり、おおよそ2万〜8万円ぐらいが相場です。 仏具店によっては閉眼供養も行ってくれるところがあるので、問い合わせてみると良いでしょう。 仏壇じまいの方法その3:自治体の粗大ごみとして処分する 閉眼供養を済ませた仏壇ですので、宗教上では粗大ごみとして処分しても問題はありません。 費用は自治体によって異なりますが、おおむね1000円前後で処分できるようです。 仏壇じまいそれぞれの方法のメリット・デメリット 仏壇じまいの方法と費用について見てきましたが、今度はそれぞれのメリットデメリットについても少し見てみましょう。...

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「仏壇はいらない」そんな考えをお持ちの方へ

「仏壇はいらない」そんな考えをお持ちの方へ

亡くなった人を供養する“祈りの場”を自宅に設けるという風習は、実は仏教が広まるよりも以前からあり、当時は「魂棚」と呼ばれていました。 その後、仏教の普及とともに生まれたのが仏壇で、ご先祖さまの供養はもちろん、時に心のよりどころとして、長きにわたり各家庭に置かれ親しまれてきました。 しかし昨今はライフスタイルの大きな変化や無宗教の方も増えたことで、仏壇を置かない家庭がとても増えています。 今回は「仏壇はいらない」と多くの人が考える理由にふれながら、現代のライフスタイルにあった仏壇の代わりになるもの、供養の方法をご紹介します。 仏壇がいらない理由 仏壇がいらない理由はそれぞれに異なりますが、大きく分けると次の4つの理由があげられます。 1.デザインが現代のインテリアスタイルになじまない 仏壇はもともと、お墓のあるお寺まで行かなくても、自宅でご先祖供養ができるように作られたものです。 “家の中にあるお寺”として祀られていたため、仏壇のデザインはお寺を模したようなデザイン。ご本尊を安置し、仏具をそろえるなど、とても厳かな印象です。 そんなデザインが従来の日本家屋にはとてもよく合っていたのですが、洋風が中心の現代家屋にはなかなかなじまないようになりました。 「デザインが苦手」「インテリアになじまない」という理由で、仏壇はいらないと考える方も多いようです。 2.置き場がない 実家にある仏壇を継ぐ立場にあるものの、置くところがないという方も多くいます。 「供養のためには大型の仏壇がいい」と考えられていた時代もあったことから、従来の仏壇は大型のものが多い印象。 確かに、家族・親戚が一同に集まり法要などを行う広い仏間に、小さな仏壇ではバランスが取れないという背景もあったでしょう。 しかし、仏間がない家が増え、供養もお寺で行うようになった今「仏壇を置くスペースがない」というのが、仏壇はいらないと考える大きな理由となっています。 3.手入れが大変 ご本尊やお位牌などを祀っている仏壇は、常に清潔に保っておきたいもの。 中の仏具等を全部取り除いてホコリを取ったり、それぞれの仏具を磨いたり、香炉の灰をふるいにかけたりと、こまめなお手入れが必要です。 お供え花も、定期的に変える必要があるでしょう。こうした手入れの手間が、現代のライフスタイルにはフィットせず、仏壇はいらないと考える人も多いようです。 4.無宗教などの価値観の多様性 時代やライフスタイルの変化とともに、多様な考えや価値観を持った人が増えてきました。 お墓やお仏壇から縁遠くなってしまった現代では、信仰心がなかったり、無宗教だったりすると仏壇はいらないと思うのも当然です。 実は、仏壇が各家庭に置かれるようになったのは江戸時代から。禁教になったキリスト教徒などを見つけるために檀家制度が設けられ、家ごとに仏教徒である証の仏壇が置かれました。 各家庭の仏壇がその名残だとしたら、自由宗教の今では、家庭に仏壇はいらないと考えるのも自然な流れといえるかもしれません。 仏壇がいらないと思っている方へ|ミニ仏壇のご提案 現代は、家庭に仏壇がなくても不都合がある時代ではなくなりました。それでも、長い歴史の中で培われてきた仏壇の価値がなくなってしまったわけではありません。 その価値を大切にしながら、従来の仏壇のデメリットを解消しつつ、代わりとなるようなものとして作られたのが「ミニ仏壇」です。 ミニ仏壇は、無宗教の方やお墓を持たない選択をされた方などの間で関心が高まっている「手元供養」のアイテムとしても人気の高い商品。手元供養は、宗教観や従来の形式にとらわれず、思い思いに供養ができる新しい形です。 ここからは、ミニ仏壇にはどんなメリットがあるのかをご紹介していきます。...

仏壇に関する記事

「仏壇はいらない」そんな考えをお持ちの方へ

亡くなった人を供養する“祈りの場”を自宅に設けるという風習は、実は仏教が広まるよりも以前からあり、当時は「魂棚」と呼ばれていました。 その後、仏教の普及とともに生まれたのが仏壇で、ご先祖さまの供養はもちろん、時に心のよりどころとして、長きにわたり各家庭に置かれ親しまれてきました。 しかし昨今はライフスタイルの大きな変化や無宗教の方も増えたことで、仏壇を置かない家庭がとても増えています。 今回は「仏壇はいらない」と多くの人が考える理由にふれながら、現代のライフスタイルにあった仏壇の代わりになるもの、供養の方法をご紹介します。 仏壇がいらない理由 仏壇がいらない理由はそれぞれに異なりますが、大きく分けると次の4つの理由があげられます。 1.デザインが現代のインテリアスタイルになじまない 仏壇はもともと、お墓のあるお寺まで行かなくても、自宅でご先祖供養ができるように作られたものです。 “家の中にあるお寺”として祀られていたため、仏壇のデザインはお寺を模したようなデザイン。ご本尊を安置し、仏具をそろえるなど、とても厳かな印象です。 そんなデザインが従来の日本家屋にはとてもよく合っていたのですが、洋風が中心の現代家屋にはなかなかなじまないようになりました。 「デザインが苦手」「インテリアになじまない」という理由で、仏壇はいらないと考える方も多いようです。 2.置き場がない 実家にある仏壇を継ぐ立場にあるものの、置くところがないという方も多くいます。 「供養のためには大型の仏壇がいい」と考えられていた時代もあったことから、従来の仏壇は大型のものが多い印象。 確かに、家族・親戚が一同に集まり法要などを行う広い仏間に、小さな仏壇ではバランスが取れないという背景もあったでしょう。 しかし、仏間がない家が増え、供養もお寺で行うようになった今「仏壇を置くスペースがない」というのが、仏壇はいらないと考える大きな理由となっています。 3.手入れが大変 ご本尊やお位牌などを祀っている仏壇は、常に清潔に保っておきたいもの。 中の仏具等を全部取り除いてホコリを取ったり、それぞれの仏具を磨いたり、香炉の灰をふるいにかけたりと、こまめなお手入れが必要です。 お供え花も、定期的に変える必要があるでしょう。こうした手入れの手間が、現代のライフスタイルにはフィットせず、仏壇はいらないと考える人も多いようです。 4.無宗教などの価値観の多様性 時代やライフスタイルの変化とともに、多様な考えや価値観を持った人が増えてきました。 お墓やお仏壇から縁遠くなってしまった現代では、信仰心がなかったり、無宗教だったりすると仏壇はいらないと思うのも当然です。 実は、仏壇が各家庭に置かれるようになったのは江戸時代から。禁教になったキリスト教徒などを見つけるために檀家制度が設けられ、家ごとに仏教徒である証の仏壇が置かれました。 各家庭の仏壇がその名残だとしたら、自由宗教の今では、家庭に仏壇はいらないと考えるのも自然な流れといえるかもしれません。 仏壇がいらないと思っている方へ|ミニ仏壇のご提案 現代は、家庭に仏壇がなくても不都合がある時代ではなくなりました。それでも、長い歴史の中で培われてきた仏壇の価値がなくなってしまったわけではありません。 その価値を大切にしながら、従来の仏壇のデメリットを解消しつつ、代わりとなるようなものとして作られたのが「ミニ仏壇」です。 ミニ仏壇は、無宗教の方やお墓を持たない選択をされた方などの間で関心が高まっている「手元供養」のアイテムとしても人気の高い商品。手元供養は、宗教観や従来の形式にとらわれず、思い思いに供養ができる新しい形です。 ここからは、ミニ仏壇にはどんなメリットがあるのかをご紹介していきます。...

仏壇は必要か?仏壇の3つの必要性

仏壇は必要か?仏壇の3つの必要性

核家族化が進み、仏壇のない家で育つ人が増えたせいか、仏壇は必要ないという人が増えているようです。 仏式で葬儀をしたら、仏壇は必要になるのでしょうか?家庭の中での仏壇の役割を考えてみました。 仏壇が必要だった時代があった 仏壇はもともと、“家の中のお寺”のような存在。世界中に仏教の国がありますが、各家庭に仏壇があるのは日本だけのようです。 仏壇が一般家庭にも置かれ始めたのは江戸時代で、当時は禁教であるキリスト教徒ではなく、菩提寺を持つ仏教徒の証として必要なものでした。 とはいえ、そんな話も今は昔。信仰の自由が認められた現代で、仏教徒の証を持っていなければいけない義務はありません。 ただ、長い時間私たちの生活と共にあった仏壇は、最初の目的とは違った価値を私たちの生活にもたらしてくれています。 今の時代に求められる仏壇の価値をひも解いてみましょう。 仏壇の必要性1〜心のよりどころとして 仏壇はお寺を模したもので、本来は“仏(本尊)に祈る”場所です。 仏教の基本は、悲しみから逃れれば、今生でも幸せになれるというもの。つらいときや苦しいときは早く抜け出せるように、穏やかに暮らせているときはそれが続くように、毎日祈る場所が仏壇でした。 現代では、そんな信仰心を持っている人も少なくなりつつありますが、それでも心が弱ったり気持ちが塞ぎ込んだとき、祈れる場所があると心はずっと楽になります。 そんな心のよりどころとして、仏壇は現代も私たちを支えてくれています。 仏壇の必要性2〜命のつながりに感謝する場として 2人の父母、4人の祖父母、8人の曾祖父母、16人の高祖父母…。5代前となる高祖父母の親は32人。わずか5代前にさかのぼるだけで、命をつないでくれた人はじつに62人に上ります。 命の誕生そのものも奇跡の連続ですが、命のつながりを奇跡といってもけっして大げさではありません。 仏壇には、自分の命をつないでくれた先祖に感謝をし、供養をする役割もあります。 子どもたちが先祖や家族との命のつながりを確認し、ひいては自分の命の大切さを学ぶ場としても、仏壇は必要といえるでしょう。 仏壇の必要性3〜悲しみを癒す場として 「悲しみは必ず訪れる。しかし、いつまでも同じではない」というのが、仏教の基本的な教えです。 大切な人を偲ぶ場、亡くなった人と語らう場として「悲しみを癒やす」というのが現代でも変わらない仏壇の大きな役割。 仏教との関係が希薄になっている現在、仏壇は“大切だった人との語らいの場”としての必要性が大きくなっています。 愛する人を失う悲しみは昔から変わらない その昔「竹取物語」の時代では、最愛の人を失う深い悲しみを“嘆き”と表現していました。現代においても、その悲しみの深さは変わることはありません。 特に、事故や突発的な病気で突然の別れとなったとき、関わりのあった人々のショックは測りしれません。大切な人の死に大きなショックを受け、現実がなかなか受け入れられない場合も多いようです。 昨今ではそんな深い悲しみ(グリーフ)が、心だけでなく体にも影響を及ぼすということが知られるようになり、“グリーフケア”が広がりを見せています。 グリーフケアとしての仏壇 日本の仏教や神道では、亡くなってから1年間は折りあるごとに法要があり、三回忌は翌年、七回忌は6年目に行われ、その後は年を空けての法要となります。 七回忌までが大切にされるのは、親しい人を亡くしたとき、5年ほどは悲しみが続くというのを、昔の人も感覚的に分かっていたのかもしれません。 「大切な人ともう会えない」その事実を受け入れることが、グリーフケアの第一歩です。仏壇は、そんな「受け入れる」という大切な役割を間接的に担ってきました。...

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核家族化が進み、仏壇のない家で育つ人が増えたせいか、仏壇は必要ないという人が増えているようです。 仏式で葬儀をしたら、仏壇は必要になるのでしょうか?家庭の中での仏壇の役割を考えてみました。 仏壇が必要だった時代があった 仏壇はもともと、“家の中のお寺”のような存在。世界中に仏教の国がありますが、各家庭に仏壇があるのは日本だけのようです。 仏壇が一般家庭にも置かれ始めたのは江戸時代で、当時は禁教であるキリスト教徒ではなく、菩提寺を持つ仏教徒の証として必要なものでした。 とはいえ、そんな話も今は昔。信仰の自由が認められた現代で、仏教徒の証を持っていなければいけない義務はありません。 ただ、長い時間私たちの生活と共にあった仏壇は、最初の目的とは違った価値を私たちの生活にもたらしてくれています。 今の時代に求められる仏壇の価値をひも解いてみましょう。 仏壇の必要性1〜心のよりどころとして 仏壇はお寺を模したもので、本来は“仏(本尊)に祈る”場所です。 仏教の基本は、悲しみから逃れれば、今生でも幸せになれるというもの。つらいときや苦しいときは早く抜け出せるように、穏やかに暮らせているときはそれが続くように、毎日祈る場所が仏壇でした。 現代では、そんな信仰心を持っている人も少なくなりつつありますが、それでも心が弱ったり気持ちが塞ぎ込んだとき、祈れる場所があると心はずっと楽になります。 そんな心のよりどころとして、仏壇は現代も私たちを支えてくれています。 仏壇の必要性2〜命のつながりに感謝する場として 2人の父母、4人の祖父母、8人の曾祖父母、16人の高祖父母…。5代前となる高祖父母の親は32人。わずか5代前にさかのぼるだけで、命をつないでくれた人はじつに62人に上ります。 命の誕生そのものも奇跡の連続ですが、命のつながりを奇跡といってもけっして大げさではありません。 仏壇には、自分の命をつないでくれた先祖に感謝をし、供養をする役割もあります。 子どもたちが先祖や家族との命のつながりを確認し、ひいては自分の命の大切さを学ぶ場としても、仏壇は必要といえるでしょう。 仏壇の必要性3〜悲しみを癒す場として 「悲しみは必ず訪れる。しかし、いつまでも同じではない」というのが、仏教の基本的な教えです。 大切な人を偲ぶ場、亡くなった人と語らう場として「悲しみを癒やす」というのが現代でも変わらない仏壇の大きな役割。 仏教との関係が希薄になっている現在、仏壇は“大切だった人との語らいの場”としての必要性が大きくなっています。 愛する人を失う悲しみは昔から変わらない その昔「竹取物語」の時代では、最愛の人を失う深い悲しみを“嘆き”と表現していました。現代においても、その悲しみの深さは変わることはありません。 特に、事故や突発的な病気で突然の別れとなったとき、関わりのあった人々のショックは測りしれません。大切な人の死に大きなショックを受け、現実がなかなか受け入れられない場合も多いようです。 昨今ではそんな深い悲しみ(グリーフ)が、心だけでなく体にも影響を及ぼすということが知られるようになり、“グリーフケア”が広がりを見せています。 グリーフケアとしての仏壇 日本の仏教や神道では、亡くなってから1年間は折りあるごとに法要があり、三回忌は翌年、七回忌は6年目に行われ、その後は年を空けての法要となります。 七回忌までが大切にされるのは、親しい人を亡くしたとき、5年ほどは悲しみが続くというのを、昔の人も感覚的に分かっていたのかもしれません。 「大切な人ともう会えない」その事実を受け入れることが、グリーフケアの第一歩です。仏壇は、そんな「受け入れる」という大切な役割を間接的に担ってきました。...

子供用の仏壇をお探しの方へ|かわいらしいミニ仏壇特集_eyecatch

子供用の仏壇をお探しの方へ|かわいらしいミニ仏壇特集

子供を亡くし悲しみに暮れる中、お墓のことや仏壇のことなど、ご両親のお悩みは尽きないことでしょう。 ここでは、子供用の仏壇をお探しの方にかわいらしいミニ仏壇をご紹介しながら、ご家族の気持ちに寄り添った、新しい供養の形についてもご提案いたします。 子供の供養はご両親の気持ちに沿った方法で大丈夫 子供を亡くすという計り知れない深い悲しみの中にいても、お墓のことや仏壇選びなど、さまざまな選択が押し寄せて、ご両親の気持ちが追いつかないこともあるでしょう。 子供の供養について多くのご両親が抱く疑問は、ある程度解決できるかもしれません。 「納骨はしないといけないの?」 ご遺骨については、四十九日の法要後にお墓に納骨するのが一般的ではありますが、深い悲しみの中、ご遺骨と離れ離れになるのをつらく感じるご両親も多いのではないでしょうか。 ご遺骨を手元に置いて供養することは、法律上なんの問題もありませんので、納骨するかどうかはご両親の意向で決めても大丈夫です。 分骨した遺骨を小さな骨壷に入れて、自宅で供養するという選択をされる方も、昨今とても多くなりました。 「子供が寂しくないように、家族がいるリビングに仏壇を置いても大丈夫?」 「家族といつも一緒にいられる場所に仏壇を置きたい」そう願うご家族も、とても多くいらっしゃいます。 実際に、リビングに仏壇を置いてもまったく問題はありません。 住環境が大きく変化を遂げた昨今、仏間を設けない住宅も増えていることから、従来のような大きな仏壇を置く家庭も少なくなりました。 それにともない、リビングなどのちょっとしたスペースにも置ける「ミニ仏壇」も販売されるようになっています。 暮らしの中に溶け込むようにコンパクトな仏壇を置いて、いつでも思い思いに語りかけ、祈りを捧げる。 そんなふうに自由に供養をすることは、深い悲しみを抱えたご家族の心をきっと支えてくれることでしょう。 注目を集める手元供養 このように、遺骨を手元に置いて供養をしたり、リビングに仏壇を置いて供養をしたりと、形式や宗派にとらわれず思い思いに供養をする「手元供養」という方法が、今とても注目を集めています。 特に子供を亡くされたご両親にとっては、離れがたいご遺骨をミニ骨壷に入れて自宅に置いたり、ペンダントに入れて持ち歩いたりと、身近に置いておくことが何よりの心の支えとなっているようです。 ミニ仏壇も、手元供養の商品として現在数多く販売されています。 リビングのちょっとしたスペースにも置けるコンパクトなサイズ感で、一見仏壇には見えないようなインテリア性の高さが特徴。 子供用に、かわいらしいデザインのミニ仏壇を選んであげてはいかがでしょうか。 >手元供養の詳細はこちら >ミニ仏壇の商品一覧はこちら 子供用にぴったりのかわいらしいミニ仏壇 ここからは、手元供養の専門店「未来創想」にラインナップしているミニ仏壇の中から、子供用にぴったりのかわいらしいミニ仏壇を厳選してご紹介します。 ミニ仏壇セット|小さな祈りのステージFセット(飾り台G76・パールポット・まわりんの3点セット) 子供用の仏壇には、いかにも仏壇といったデザインではなく、ちょっとした祈りのスペースを作るようなイメージのほうが、ご家族の気持ちにもフィットするかもしれません。 小さな祈りのステージは、リビングの少ないスペースにも設置できる木製のシンプルな飾り台。おりんとミニ骨壷がセットになっています。 「パールポット」は、パールのような質感のとても上品なミニ骨壷。ころんと丸みを帯びたフォルムに、思わず愛おしさが湧いてきます。...

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