もう迷わない!お墓参りの花を選ぶ6つのポイント

お墓参りに欠かせないのが、花。古代人が死者を埋葬するときに花を持たせたという学説があるくらい、昔から故人を想う気持ちを花に託しました。想いを託すお墓参りの花は、なにがよいのでしょうか。

お墓参りにふさわしい花はなに?

お墓に供えてはいけない花はありません。故人の好きだった花を手向けてよいのです。

墓花ポイント1~色

特に決まりはなく、お墓参りには故人の好きだった色、自分が手向けたい色の花を持って行ってかまいません。

迷うときは、四十九日までは白を基調とした淡い色、法事のときは白と紫を中心に。奇数の色数がよいともいわれますが、特にこだわらなくてもよいでしょう。

キリスト教は白が基本ですが、故人が好きだった花を供えてもよいようです。

墓花ポイント2~木と草

市販の墓花は、菊をはじめとする草花が多いのですが、桜や桃の花など木に咲く花をいれるのも素敵です。お正月には松や千両を手向けるのも、季節感があってよいでしょう。シキミや高野槙(こうやまき)のみを生けているお墓もあります。

ただし、木は水揚げしにくいので花屋で買い求めるか、しっかり水揚げしてお墓参りに持って行くのがポイント。あまり太い枝は生けにくいので気をつけましょう。

墓花ポイント3~数と形

お墓の花立ては意外と細いので、豪華な花束を作ると、お墓参りのときに供えられないという事態が起こります。

本数にも決まりはないのですが、わからないときは奇数でまとめておくと無難。選んだ花がどれも見えるように高低をつけてまとめるとよいでしょう。墓花の形が苦手な方は、ブーケのように作ってもらってもかまいません。

花立てに入る太さで、両脇に入れるよう左右対称の一対でまとめると飾りやすく、美しく見えます。

墓花ポイント4~香り

香りの強い花は避けたほうがよいといわれますが、“死者は香りを食べる”ともいわれ、よい香りの花は古くから供物として使われました。香りはあまねく広がり、すべての人に平等に感じられるので、亡くなった人にも届くと考えられているからです。

気をつけたいのは、ドクダミなど嫌なニオイを発するものや、好き嫌いのある花の香りの植物。ほかのお墓参りに来る人々に迷惑にならない香りであれば、どのような花を選んでもよいでしょう。

墓花ポイント5~避けたい植物

花屋に尋ねると、「それぞれ好きな花を持ってお墓参りに行かれる」そうで、あまりタブーがないのが現代の風潮のようです。

トゲのある花が墓花として忌まれたのは、次にお墓参りをした人が花を変えるときにけがをしないようにという配慮もあるでしょう。毒のある花も避ける花にあげられていますが、仏事にかかせない常緑樹のシキミは、すべての部分に毒を含みますから、神経質に考える必要はありません。

ただ、つる性の植物で繁殖力が旺盛なものは、ほんのわずかな茎から根を出す場合があります。お墓参りの間隔が空きそうなときは、気をつけましょう。

墓花ポイント6~日持ち

頻繁に目が届くところではないお墓ですから、気になるのは日持ち。

菊やカーネーションが墓花によく利用されるのは、水揚げがよく日持ちしやすいという理由もあります。最近では、暑さの中でも日持ちしたり、きれいにドライフラワーになる花もあります。花屋さんで尋ねてみるとよいでしょう。

日持ちという点では、造花を供えてもかまいません。ただし、親族などに生花にこだわる人がいないか、風で飛ばされたりしないかの確認はしておいた方が無難です。

お墓参りでの花の供え方

一般的なお墓の場合、お墓の両脇に同じ種類の花束を1つずつ生けます。花立てがないお墓では、墓前に横に寝かせるとよいでしょう。花の向きはお墓参りをする人の方に向けるのが多いのですが、少しお墓へ向ける供え方もあります。

花は、“仏様へ美しいものをお供え”というだけでなく、花を見ることで“お供えする人の心を穏やかに、仏道への心と智慧を育てる”という意味があるもの。枯れていく花が、世のはかなさを残された人に教えるためともいわれます。

そのようなところから、前を向けて供えるのが一般的になったようです。

お墓参りの花は故人への気持ち

長くお墓参りへ行けないと、一番気にかかるのは花の状態でしょう。日持ちする花を持っていっても、次のお参りまでに花がきれいには残りません。

それがわかっていても、しょっちゅうお墓参りはできないもの。そんなときは、おうちで花を捧げてはいかがでしょうか。

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