仏壇に関する記事

仏壇じまいについて、徹底解説

仏壇じまいについて、徹底解説
吉川佳奈

著者紹介

吉川 佳奈/手元供養の未来創想 代表取締役

日本で初めて遺骨を納めるペンダント「カロート®ペンダント」を製造販売する未来創想の代表取締役。家業は富山県高岡市で創業80年を迎える神仏具問屋で、仏壇じまいや位牌については、そこで培った知識と経験をもとにお客様とのコミュニケーションを行っている。

この記事では、仏壇じまいの進め方全体を、お布施の相場や宗派による違い、位牌・仏壇本体それぞれの処分方法、自分でできるかどうか、墓じまいとの関係、地域による違いまで、私 未来創想代表の吉川が、これまでの経験を交えてお伝えします。

仏壇じまいのきっかけ

仏壇じまいを考える理由は、ご家庭によってさまざまです。

実家じまいや遺品整理の中で、仏壇を継ぐ人がいないというケースをよくお見かけします。子どもが遠方に住んでいて仏壇を運べない、今の住まいのスペースに大きな仏壇を置けない、といった住環境の変化も多い理由です。

墓じまいと同じタイミングで、仏壇もあわせて整理するという方も少なくありません。年忌法要や決まった時期にこだわる必要はなく、思い立ったタイミングで進めていただいて構わないと、私はいつもお伝えしています。

仏壇じまいの相談で、一番多いのは位牌のこと

数え切れないご遺族と向き合う中で、一番多いご相談が「位牌をどうすればいいか分からない」というものです。仏壇を手放すことは供養をやめることだと思い込んでいらっしゃる方に、本当によくお会いします。

でも実際には、位牌だけ残してコンパクトな形に変える方も多いんです。供養の形を変えることと、供養そのものをやめることは別の話だと、私はいつもお伝えしています。

仏壇本体は処分の方法さえ決まればそれで済みますが、位牌には故人やご先祖様の魂が宿るとされているぶん、「仏壇と一緒に処分してよいのか」「残すとしたらどうすればよいのか」で立ち止まる方が少なくありません。

仏壇じまいの方法をまとめた記事はほかにも「【仏壇じまいの方法】現代のライフスタイルに合った供養の形とは?」がありますが、この記事ではとくに悩みの声が多い位牌の扱いを軸に、仏壇の種類による違いや地域差まで踏み込んでお話しします。

そもそも位牌とは何か

私がまずお伝えするのが、位牌とはそもそも何か、という説明です。位牌とは、故人の戒名や俗名、没年月日を記した木の札のことです。

葬儀の直後は「白木位牌」と呼ばれる仮の位牌が使われ、四十九日を目安に、黒塗りや唐木でできた「本位牌」に作り替えて仏壇に安置するのが一般的な流れです。この本位牌に魂入れ(開眼)の儀式を行うことで、位牌はただの木札ではなく、故人やご先祖様の魂が宿る依り代として扱われるようになります。

仏壇じまいの際に位牌の処分に迷いが生じるのは、この「魂が宿っている」という考え方があるからだと、私は感じています。

仏壇にも種類がある:金仏壇と唐木仏壇の違い

家業が富山県高岡市の神仏具問屋なので、仏壇にも種類があることは肌で分かります。仏壇は大きく「金仏壇」と「唐木仏壇」の二種類に分かれます。金仏壇は、内部全体に漆塗りと金箔が施された、寺院を小さくしたような荘厳な造りの仏壇で、浄土真宗(本願寺派・大谷派とも)で伝統的に用いられてきました。

唐木仏壇は黒檀や紫檀などの木目を生かしたシンプルな造りで、浄土真宗以外の宗派で主に使われています。金仏壇の産地は山形、新潟(三条・長岡)、飯山、名古屋、三河、金沢、七尾、彦根、京都、大阪、広島、八女福島、川辺など全国各地にあり、経済産業大臣指定の伝統的工芸品にもなっています。

ただし関東地方では、浄土真宗の家でも唐木仏壇を選ぶ方が多いなど、宗派と仏壇の種類が必ずしも一致しない地域もあります。

金仏壇は装飾が細かく大型になりやすいため、仏壇じまいの際の解体・搬出に手間がかかりやすく、唐木仏壇に比べて処分費用が高くなる傾向があります。同じ仏壇じまいでも、金仏壇と唐木仏壇では業者に見てもらうまで費用感が読みにくいものだと、私自身も実感しています。

位牌をどうするか、まず二択で考える

仏壇じまいをするからといって、位牌も必ず処分しなければならないわけではありません。選択肢は大きく二つです。ひとつは閉眼供養をしたうえでお焚き上げに出し、位牌という形そのものを終わらせる方法。

もうひとつは、位牌はそのまま残し、仏壇だけをコンパクトなものに置き換える方法です。どちらが正しいということはなく、続けて供養したい気持ちの強さや、位牌を受け継ぐ人がいるかどうかで選び方は変わってくると、私はお客様にお伝えしています。

処分する場合:閉眼供養からお焚き上げまで

菩提寺に頼む場合

位牌には、仏壇と同じように魂入れ(開眼)の儀式を経て故人の魂が宿るとされています。処分する前には、閉眼供養(魂抜き)を行い、位牌を「ただの木の札」に戻す必要があります。菩提寺に依頼すれば、閉眼供養からそのままお焚き上げまで一括で行ってもらえるのが一般的です。

この場合、お焚き上げの費用はお布施に含まれていることが多く、別途支払いが発生しないケースもあります。お布施の相場は3万円〜5万円程度とされていますが、地域や宗派によって幅があります。

菩提寺以外に頼む場合

菩提寺がない場合や、そこまで大掛かりにしたくない場合は、仏具店・仏壇店やお焚き上げを専門に扱う業者に依頼する方法もあります。

郵送で位牌を送るだけで供養・お焚き上げまで対応してくれる業者もあり、費用は数千円程度からと、菩提寺に依頼するより抑えられることが多いです。ただし、魂が宿るとされるものを送る以上、梱包は厳重にし、依頼前にどこまで供養してもらえるのかを確認しておくよう、私からもお伝えしています。

浄土真宗の場合

浄土真宗の場合は少し事情が異なります。教義上、位牌に魂が宿るという考え方を取らないため、厳密な意味での閉眼供養(魂抜き)は行いません。ただし、長年お祀りしてきた位牌に感謝を伝える意味でのお焚き上げは、浄土真宗でも一般的に行われています。

ご縁をいただいているお寺様と一緒に、それぞれのご事情に寄り添うようにしており、決まった正解をこちらから押し付けることはしていません。宗派によって考え方が変わる部分なので、迷ったときは菩提寺や依頼先の業者に一度確認しておくとよいと思います。

永代供養という中間の選択肢

「処分」と「手放さない」の中間として、永代供養という方法もあります。これは位牌を寺院や霊園に預け、形を残したまま供養や管理を代わりに行ってもらう仕組みで、お焚き上げのように位牌そのものがなくなるわけではありません。位牌をなくすことに抵抗がある場合の選択肢として、私からもよくご紹介しています。

仏壇本体も一緒に処分するなら

位牌と一緒に仏壇本体も処分する場合は、仏壇の大きさが搬出のしやすさを左右します。仏壇は「20号」「28号」のように号数でサイズが表され、20号(高さ60cmほど)で15〜20kg、28号(高さ80cmほど)になると50kgを超えることもあります。

自治体の粗大ごみとして出せるかどうかも一律ではなく、受け付けている自治体もあれば、閉眼供養を済ませていることを条件にする自治体、そもそも仏壇を対象外としている自治体もあります。位牌の閉眼供養をお願いする際に、仏壇本体の号数と、お住まいの自治体が粗大ごみとして受け付けているかどうかをあわせて確認しておくと、後から搬出方法で慌てずに済むはずです。

残す場合:位牌はそのままに、仏壇だけを小さくする

コンパクトな仏壇に移す

位牌は仏壇本体に比べるとかなり小さいため、大きな仏壇を手放したあとも、コンパクトな仏壇や祈りのスペースに移して安置を続けることができます。当店のミニ仏壇「花といのり 厨子」も、ミニ骨壷とあわせて位牌を飾れるサイズ感で作っており、仏壇じまいのあとに位牌の置き場所として選ばれています。従来の仏壇のような宗教色の強い見た目ではないため、リビングや洋室にもなじみやすいのも特徴です。

大きな仏壇を置いていたスペースがそのままなくなる分、線香やろうそくを日常的に使うこと自体が難しくなるご家庭も増えています。最近では火を使わないタイプのミニ仏壇も選ばれており、位牌と一緒に安置しながら、お手入れの負担を減らすという考え方もできます。

仏壇じまいは「供養をやめる」ことではなく、「今の暮らしに合う形に変える」ことだと捉えると、位牌をどう残すかも決めやすくなると、私は思っています。仕事と子育てをしながら大きな仏壇を維持し続けるのが難しいというご事情は、私自身も自分ごととして理解できます。

すぐに決めなくてもいい

「今すぐ処分を決めるのは気が引けるが、大きな仏壇を維持し続けるのも難しい」という場合は、ひとまず仏壇だけを小さくして位牌は残す、という選択で時間を置くこともできます。位牌をどうするかは、仏壇じまいと同時に決めなくてもよい問題だと、私は考えています。

位牌が何柱もある場合は、まとめる方法もある

先祖代々の仏壇を仏壇じまいする場合、位牌が何柱も出てくることは珍しくありません。ひとつずつ残そうとすると、コンパクトな仏壇には置ききれなくなってしまいます。こうした場合によく使われるのが「回出位牌(くりだしいはい)」です。回出位牌は、一つの位牌の中に戒名を記した薄い札を何枚も重ねて収められる形式で、複数のご先祖様の位牌を一つにまとめられます。

すべての位牌を残したいけれど場所は限られている、という場合の折衷案として選ばれています。まとめる場合も、もとの位牌それぞれに閉眼供養を行ってから、回出位牌に戒名を書き写す(あるいは彫り直す)のが一般的な流れです。「位牌が多すぎて新しい仏壇に入りきらない」というご相談は、実際によくいただきます。回出位牌は、ご先祖様お一人おひとりの位牌を一つにまとめられる、昔からある知恵だと私は思っています。

お布施の相場と宗派による違い

一般的なお布施の相場

仏壇じまいの際に行う閉眼供養のお布施は、3万円〜5万円程度が目安です。地域やお寺との関係によって幅がありますので、金額に迷ったら、率直に「他のお宅ではどれくらい包まれていますか」とお寺に尋ねてしまって構いません。菩提寺に仏壇の引き取りまで一括で依頼する場合は、この閉眼供養のお布施に加えて、引き取り・運搬にかかる費用が別途必要になることもあります。

浄土真宗は「閉眼供養」ではなく「遷座法要」

浄土真宗(本願寺派・大谷派とも)では、人は亡くなるとすぐに阿弥陀如来の力で浄土へ導かれるという教えのため、そもそも仏壇に魂が宿るという考え方を取りません。そのため、魂を抜く「閉眼供養」ではなく、仏様に感謝を伝えて席をお移りいただくという意味の「遷座法要」(本願寺派では「遷仏法要」と呼ぶこともあります)を行います。呼び方は違っても、お寺にお願いして読経していただく流れ自体は変わらず、お布施の相場も3万円〜5万円程度と大きくは変わりません。

真言宗・曹洞宗・浄土宗・日蓮宗の場合

浄土真宗以外の宗派では、位牌や仏壇に魂が宿るという考え方に基づいて閉眼供養を行う点は共通しています。真言宗・曹洞宗・浄土宗・日蓮宗のいずれも、お布施の相場に大きな違いがあるわけではなく、3万円〜5万円程度を目安に考えておけば大きく外れることはないというのが実感です。ただし、お寺との付き合いの深さや地域によって金額の感覚は変わってきますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

お布施の表書き・封筒の書き方

お布施は白無地の封筒(郵便番号の欄がないものが望ましいです)か、奉書紙で包みます。表書きは濃い墨で「御布施」と書き、その下に施主の名前を書きます。中袋や封筒の裏面には、住所・氏名・金額を記入しておくと、お寺側での管理がしやすくなります。薄墨は香典など弔事用のマナーなので、お布施では使いません。この書き方さえ守っていれば、金額に多少の幅があっても大きな失礼にはならないと、私は考えています。

仏壇じまいは自分でできるか

仏壇じまいのすべてを業者任せにする必要はありません。閉眼供養(浄土真宗であれば遷座法要)はお寺にお願いする必要がありますが、そのあとの搬出や処分は、ご自身で自治体の粗大ごみとして出すことも可能です。ただし、仏壇は号数によっては50kgを超える重さになり、木部と金具部分を分けて解体しなければ受け付けてもらえない自治体もあります。体力や人手に自信がない場合や、仏具・位牌もまとめて依頼したい場合は、仏具店や専門業者に任せたほうが結果的に手間が少なくて済むことが多いというのが、私の実感です。

仏壇じまいと墓じまい、どちらが先か

墓じまいと仏壇じまいをどちらから始めるべきかで悩む方も多くいらっしゃいます。結論からお伝えすると、どちらを先に行っても問題はありません。ただし、菩提寺がある場合は、どちらを先にするかを事前に一言相談しておくと、後々の心証を損ねずに済みます。

一般的には、墓石の撤去や改葬許可の手続きが必要な墓じまいのほうが時間もかかるため、同時期に両方を進めるなら墓じまいを先に着手したほうがスムーズに進むことが多いと感じています。墓じまいの手続きや改葬許可の詳しい流れについては、「墓じまいの遺骨は散骨できる?改葬許可・費用・流れを解説」もあわせてご覧ください。

なお、墓じまいをしたからといって、仏壇や位牌も同時に処分しなければならないわけではありません。位牌だけ残して仏壇をコンパクトにする、という選択はここでも変わらず成り立ちます。

過去帳の扱い

仏壇の引き出しには、位牌のほかに「過去帳」と呼ばれる、ご先祖様の戒名や没年月日を記録した帳面が入っていることがあります。とくに浄土真宗では、位牌を置かない代わりに過去帳を中心に据えるお宅も多く見られます。

過去帳は位牌と同じように大切な記録なので、処分してしまう前に中身を書き写しておく、あるいは過去帳ごと手元に残しておくという選択肢もあります。仏壇じまいで過去帳をどうするか悩んだ場合も、位牌と同様に菩提寺に相談してみるとよいと思います。

仏壇じまいの服装

閉眼供養や遷座法要そのものは、四十九日や一周忌のような正式な法要ほど服装にこだわる必要はなく、平服(普段のきちんとした服装)で差し支えないことがほとんどです。とはいえ、僧侶をお招きして読経していただく以上、派手な色や露出の多い服装は避け、落ち着いた色合いの服を選んでおくとよいと思います。

迷ったときは、お寺に「普段着で伺ってよいか」と一言確認しておくと、当日戸惑わずに済みます。

地域による違い

沖縄のトートーメー文化

沖縄では位牌のことを「トートーメー」と呼び、本土とは異なる独自の継承文化があります。長男が継ぐべき、兄弟の位牌を同じ仏壇に並べてはいけない、といった慣習が伝えられてきましたが、これらは近年になって作られた解釈だという見方もあり、時代とともに考え方は多様化しています。

沖縄で仏壇じまいを検討する場合、単に仏壇を処分するかどうかだけでなく、トートーメーを今後誰がどのように受け継ぐかという、家族・親族全体に関わる話し合いが欠かせません。本土以上に、事前の相談に時間をかけたほうがよい地域だと感じています。

仏壇じまいと位牌、手続きのタイミングを整理する

仏壇本体の閉眼供養と、位牌の閉眼供養は別々のものです。同じ日にまとめて依頼すれば、お寺に出向く回数や手間を減らせます。仏壇じまいをお願いする菩提寺や仏具店に、位牌も一緒に閉眼供養・お焚き上げをしてほしい旨をあらかじめ伝えておくと、当日の流れがスムーズです。逆に、仏壇は先に処分し、位牌の扱いは後日改めて決めるという進め方も、もちろん問題ありません。

迷ったまま日にちだけが過ぎてしまうという方には、まず仏壇じまいの日程だけを決めてしまい、位牌の結論は仏壇が片付いてから出す、という順番でご案内することもあります。仏壇という大きな存在がなくなるだけで気持ちに区切りがつき、位牌をどうしたいかが見えてくることも少なくありません。

よくあるご質問

Q. 位牌は仏壇と一緒に処分しないといけませんか?

A. そうとは限りません。仏壇じまいをしても、位牌だけをコンパクトな仏壇や祈りのスペースに移して残すことができます。処分するかどうかは、位牌を受け継ぐ人がいるかどうかや、ご自身の気持ちに合わせて決めて問題ありません。

Q. 位牌の閉眼供養をせずに処分してもよいですか?

A. 位牌には故人の魂が宿るとされているため、閉眼供養(魂抜き)をせずにそのまま処分することは一般的にすすめられません。菩提寺や仏具店、お焚き上げ専門の業者に依頼し、供養をしてから手放すのが一般的な流れです。

Q. 浄土真宗でも閉眼供養は必要ですか?

A. 浄土真宗では教義上、位牌に魂が宿るという考え方を取らないため、厳密な意味での閉眼供養は行いません。ただし、長年お祀りした位牌への感謝を込めたお焚き上げは一般的に行われています。

Q. 位牌の処分費用はどのくらいかかりますか?

A. 菩提寺に閉眼供養からお焚き上げまで依頼する場合、お布施として3万円〜5万円程度が相場とされています。仏具店やお焚き上げ専門業者に依頼する場合は、数千円程度からと、菩提寺に頼むより費用を抑えられることが多いです。

Q. 位牌が何柱もあって置き場所に困っています。どうすればよいですか?

A. 「回出位牌」を使う方法があります。複数の位牌の戒名を一つの位牌の中にまとめて収められるため、コンパクトな仏壇でも先祖代々の位牌をまとめて安置しやすくなります。まとめる際も、もとの位牌には一度閉眼供養を行うのが一般的です。

Q. 金仏壇と唐木仏壇で、仏壇じまいの進め方に違いはありますか?

A. 位牌の扱い自体に違いはありませんが、仏壇本体の処分は金仏壇のほうが手間がかかりやすい傾向があります。装飾が細かく大型になりやすいため、解体や搬出に時間がかかり、唐木仏壇より費用が高くなることがあります。見積もりの際に仏壇の種類を伝えておくと、実際の費用感をつかみやすくなります。

Q. お布施の表書きはどう書けばいいですか?

A. 白無地の封筒か奉書紙を使い、表書きは濃い墨で「御布施」と書きます。下段に施主の名前を書き、裏面や中袋に住所・氏名・金額を記入しておくと、お寺側での管理がしやすくなります。薄墨は使いません。

Q. 仏壇じまいと墓じまい、どちらを先にすればいいですか?

A. どちらを先に行っても問題はありません。ただし菩提寺がある場合は、事前にどちらを先にするか一言相談しておくと心証を損ねずに済みます。墓じまいのほうが手続きに時間がかかることが多いため、同時期に進めるなら墓じまいから着手すると全体がスムーズです。

Q. 仏壇じまいは自分でやってもいいですか?

A. 閉眼供養(浄土真宗では遷座法要)はお寺にお願いする必要がありますが、その後の搬出や粗大ごみとしての処分は自分で行うことも可能です。仏壇は号数によって50kgを超える重さになることもあるため、体力や解体の手間を考えて、業者に依頼するかどうかを判断するとよいでしょう。

Q. 仏壇じまい全体の費用はどのくらいかかりますか?

A. 閉眼供養(遷座法要)のお布施が3万円〜5万円程度、仏壇本体の処分費用が粗大ごみなら数百円〜3千円程度、業者や仏具店に依頼する場合は2万円〜8万円程度が目安です。位牌もあわせて処分する場合は、位牌のクリーニングやお焚き上げの費用が別途かかることがあります。

まとめ

仏壇じまいで多くの方が迷うのは、お布施をいくら包めばいいのかということと、位牌をどうするかということです。お布施は宗派を問わず3万円〜5万円程度が目安で、浄土真宗では「閉眼供養」ではなく「遷座法要」と呼び方が変わります。位牌は、閉眼供養をしてお焚き上げに出し形を終わらせる道と、そのまま残してコンパクトな仏壇に移す道、どちらも選べます。位牌が複数あるなら回出位牌でまとめるという方法もあります。墓じまいとの順番に決まりはなく、仏壇じまいの一部を自分で進めることもできます。すぐに決めきれない場合は、いったん仏壇だけを小さくして位牌を残し、時間をかけて考えることもできます。どの道を選んでも間違いというわけではないので、まずは菩提寺や仏具店に、仏壇と位牌をどちらも扱ってもらえるかを確認するところから始めてみてください。形は変わっても、想いを次につなぐ方法は必ずあります。それを、これからもお伝えし続けたいと思っています。

この記事について

吉川佳奈

吉川 佳奈

手元供養の未来創想 代表取締役|創業2000年

  • 家業は、富山県高岡市で創業80年を迎える神仏具問屋
  • 2000年、日本で初めて遺骨を納めるペンダント「カロート®ペンダント」を製造販売(カロート®は未来創想の登録商標)
  • 仏壇じまい・位牌に関して深い知識や経験をもつ
  • 遺骨ペンダント・ミニ骨壷・ミニ仏壇など、国内有数の手元供養品ラインアップを展開

※仏壇じまいや位牌の扱いに関するご相談は、お問い合わせフォーム、お電話(0120-77-3794)、またはLINE(24時間受付)からお気軽にどうぞ。

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