かけがえのない人を失ってしまった悲しみはとても深く、耐えがたいものです。心にぽっかりと開いてしまった穴はそう簡単に埋まるものではなく、今までと同じように明るい日常生活を送ることは難しいように感じられます。
大切な人といつまでも同じ時を刻みたいという願いを込めて、今、遺骨アクセサリーを選ぶ人が増えてきています。
遺骨アクセサリーとは
遺骨アクセサリーとは、故人の遺骨や髪、爪などをネックレスや指輪などのアクセサリーに納めたものです。遺骨アクセサリーとひとことで言っても、様々な種類があるのをご存じでしょうか?
上質さを感じさせるシンプルなデザインから、お洒落なデザインのものまであり、自分の好みや普段のコーディネートに合わせてお選びいただけます。アクセサリーという手元供養のかたちは普段の生活に自然に馴染み、自宅はもちろん外出先でも故人を感じることができるのです。
遺骨…遺されたお骨について
大切な人を失ってしまった時、もう会えないということが信じられず、故人を想う気持ちばかりが溢れ出てきます。
それでも、時は無情にも過ぎていくもの。大切な人が亡くなってしまってからの日々は決してゆっくりとしたものではなく、死をきちんと受け入れる間もなくお通夜・お葬式への時間が慌ただしく過ぎていきます。そして火葬の時が来ると、いよいよ大切な人との別れの時が来たことを実感するのです。
故人の肉体は燃えて空へと昇っていきますが、骨はしっかりとした形を保ってあなたのもとに残り、その人が生きた証として存在し続けます。
遺骨アクセサリーが選ばれている理由
遺骨をお墓に納骨すると、火葬後も遺骨があることでそばに感じられていた故人が、本当に手の届かない遠いところに行ってしまうような気がします。それはもう耐えがたい悲しみで、残された人の心に暗い影を作り出すことも…。
供養の形が変わりつつある現代、大切な故人をいつでもそばに感じていたい…と願う方も多くなってきました。自然に違和感なく、普段の生活の中でその想いを実現してくれるのが、遺骨アクセサリーです。
アクセサリーの中に、美しき日々の思い出とともに大切な人の遺骨を封じ込めて身に着けていれば、いつでも故人が近くに感じられ、心の支えにもなってくれると、多くの方に選ばれています。
おわりに
遺骨アクセサリーに骨を納めるというのも、供養の方法のひとつです。亡くなった後もそばに大切な人を感じていたいという強い気持ちは、人として自然なものですし、故人とあなたとが深い絆で結ばれていたからこその想いだと思います。
一度きりの人生、長いようで短い時の流れの中で、そう思えるほどの大切な人に出会えたということはとても貴重で素晴らしいことですから、故人と離れたくないという気持ちがあるのであれば可能な限り尊重すべきです。
遺骨をアクセサリーにして身に着けていれば、すぐには無理でもいずれ暗く深い悲しみの底から抜け出して、故人と共に明るい未来への歩みを進めていくことができることでしょう。姿かたちは変われども、大切な人がいつでもそばにいてくれることは、なによりもあなたの心の支えとなり、あなた自身を強くしてくれます。