ご先祖様や大切な人を供養する仏壇や仏具は、故人の位牌や写真を飾り、お供えをする場所として昔から生活の一部として取り入れられています。仏具は祖先を礼拝するための祭祀財産(さいしざいさん)とされ、課税の対象外となります。
そのため、先祖を供養する目的だけではなく、節税対策として仏具の購入を考える人もいます。しかし、金仏具のような一部の祭祀財産は、課税対象になる可能性があるともいわれているため、節税対策で仏具を買う前に正しい知識を身につけておく必要があるでしょう。
本記事では、仏具と税金について詳しく解説します。また、金仏具が節税になるかどうかも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
仏具はそもそも相続税がかかるの!?

相続税とは、亡くなった親や兄弟などの家族から、お金や土地といった財産を受け継いだ場合に、その相続した財産にかかるものです。相続税には基礎控除額が設けられており、その基礎控除額を超えた分が課税対象となります。
しかし、代々のご先祖様を祀っている仏壇や仏具を親や家族から受け継いだ場合、相続財産ではありますが、祭祀財産のため非課税となります。そのため、相続税対策として新たに仏具を購入したり買い替えたりする人も少なくありません。
祭祀財産以外の相続税の対象外となるのは、以下のようなものです。
・弔慰金、花輪代など
・事故などの損害賠償金
・生命保険金
・退職金
・国や地方公共団体へ寄附した財産
金仏具が非課税になるといわれる理由

仏具が非課税になる理由は、”日常的な礼拝に使われるもの”だからです。先祖や家族を供養するために、毎日手を合わせ、お花やお供物をするための祭壇は課税の対象外となります。
仏具には金が使われることも多く、金仏具となると価格も高くなるため、金仏具を購入すれば、一定の節税対策になります。
たとえば、相続税の対象となる財産が現金で7,000万円あった場合、仏壇やお墓等を一度に揃えるために1,000万円の費用がかかったとすれば、相続税の対象となる財産は6,000万円に減らせるのです。
そもそも仏具になぜ金が多く使われるのか

仏具には金がよく使われますが、それには理由があります。詳しく見ていきましょう。
信仰のシンボル
仏教経典に出てくる色で一番多いのが金です。そのため、金色は仏教の信仰を表す色として仏具にもよく使われます。
たとえば極楽浄土は金色で、仏陀の肌が金色に輝いて周りは金色の光が巡っている図を見たことがある方もいるのではないでしょうか。仏教経典にはこのような描写が数多く出てきます。
また、古来から重要な建築物や仏像には、金細工や金箔が使われています。金は極楽浄土や仏様のシンボルであり、金仏具は亡くなった際には自分もそちらに行きたいという信仰や希望の思いを込める意味でも金が使われているのです。
希少価値がある
仏具に金が使われるのは、金が高価なもので価値があるからです。金仏具だけではなく、身につける宝飾品の金や建造物、インテリアなどに使われる金は、すべて希少価値のある貴金属です。
古くから王侯貴族や宗教家たちなどが、金を使って美しい装飾品や宗教儀礼に使う道具、建築物をつくってきたことからもわかるでしょう。
仏教でも仏陀や菩薩などの神様を讃え、崇拝するために純金を施した仏具や装飾品が使われています。
永遠の象徴
金は自然界に単体で存在するもので、宝石のように精錬の必要がありません。また、強度があり、錆びにくく変色もしにくいという特性があります。そのため、金を仏具に使うことで、永遠の意味を込めることができます。
金で装飾された仏具は、永遠の極楽浄土を表しており、敬虔な信仰心を保つためにも役立ちます。日本各地にある寺院の本堂内陣や仏像などに多くの金が使われているのは、永遠の象徴でもあるのです。
一般的に非課税となる祭祀財産

一般的に非課税となる祭祀財産は、次のようなものです。
祭具の神棚・神具・ご神体・仏壇・仏具・仏像・位牌・お稲荷さんなどのご神体を祀る庭内神し
墓所・霊びょうの墓地・墓石・墓碑・墓標
国民感情に配慮する理由もあり、日常的に礼拝をしている物に関しては、被相続人の祭祀財産は相続税の対象にはしなくてよいとされています。そのため、これらの祭祀財産を受け継ぐ場合には、相続税を払う必要はありません。
仏具が非課税になる条件

一般的に仏具は祭祀財産となり相続税の対象外ですが、非課税になるためにはいくつかの条件を満たしていなければいけません。
仏具であればすべて非課税になるわけではないので、相続税対策を考える際には注意が必要です。
生前に購入する
新たに相続税対策として仏具を購入しようとする場合は、生前に購入しておく必要があります。
たとえば、被相続人と生前仏具を新しく購入する話や、買い替えの話をしていたとしても、亡くなってから相続する予定の被相続人の預金や現金で仏具を購入した場合は、課税対象となるので注意しましょう。
仏具の購入や買い替えを検討しているなら、早めに購入しておく方が安心です。
日常的に使用する物であること
仏具が非課税になる条件は、”日常的な礼拝に使われるもの”でなければいけません。つまり、日々手を合わせて先祖や故人を供養するために必要なものであれば相続税が非課税になるということです。
金仏具も日常的に使用する祭祀財産に入りますが、あまりに華美な仏具や仏壇は非課税の対象とならない可能性があります。
国税庁のサイトでも、墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物は相続税がかからないとしています。しかし、同時に”ただし、骨とう的価値があるなど投資の対象となるものや商品として所有しているものは相続税がかかります”と明記されています。
つまり、日常使う仏具であっても過剰に金を使っていて換金性があるものや、投資目的と判断されるような華美なものの場合は、相続税の対象と判断されるかもしれません。
金仏具を節税対策に使う際の注意点

金仏具は一般的な仏具よりも金を多く使って作られているため、価格も高めです。金仏具を、相続税の節税目的で購入するのもよいでしょう。ただし、節税対策を行う際に注意したい点があるので詳しくご説明します。
分割払いの残りは相続税の債務控除にならない
高価な金仏具を購入する際に、分割払いを考える方もいるでしょう。しかし、ローンを組んで仏具を購入した場合、完済する前に被相続人が亡くなってしまうと債務にはなりません。そのため、仏具のローンの残りや借入金があったとしても、非課税の対象にはならず相続税がかかります。
もし、相続税対策のために金仏具をローンで購入して、支払いが終わる前に被相続人が亡くなった場合は、残ったローンだけを相続人が引き継がなければいけません。高価な金仏具を購入しても、かえってローンと相続税の両方を抱えなければならず、負担が大きくなる可能性があるので注意しましょう。
金仏具を売る際はよく考えて
金を使った仏具を被相続人が生前に購入した場合、そのまま相続人が引き継いで日常的にお参りするために使うのであれば相続税は非課税となります。
しかし、受け継いだ金仏具を売るときには、よく考える必要があります。たとえば、高価な金を多く使った仏壇を相続人が受け継いですぐに売却した場合、換金性のある仏具と判断され、相続税がかかるかもしれません。
また、骨董的価値のある仏具を売る場合も注意が必要です。投資目的や売却して利益を得るための財産と見なされる可能性があります。
「家族から仏具を受け継ぐけれど、いずれ売却したい」と考えるのは問題ありませんが、売却するタイミングは慎重に判断すべきでしょう。
金仏具で節税するなら遺骨ペンダントがおすすめ
金仏具を購入して節税対策したいと考えるなら、遺骨ペンダントがおすすめです。いつも身につけられるので、日常的に大切な人のことを思い出せます。
また、遺骨ペンダントであれば、故人の名前や戒名を刻印として入れることができるため、供養品としての価値が認められやすく、節税対策になる可能性も高くなるでしょう。それでは、いくつかおすすめをご紹介します。
遺骨ペンダント|スウィングティア(ゴールド18金)(日本製)

涙型が2重にかさなったデザインのスウィングティアは、ゴールドの特別な輝きが優しく胸元で揺れて、悲しみを癒やしてくれます。 耳かき約10杯分の遺骨が入る構造です。
ゆらゆらと揺れる動きがとどまることより、残された私たちが少しずづでも「前に歩むこと」に思いを向けていけるようにとの願いが込められています。ゴールドの遺骨ペンダントは、注文を受けてから1つ1つつくるオーダーメイド商品です。日常生活でもお使いやすい、生活防水に対応しています。
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遺骨ペンダント|クロス(ゴールド18金)(日本製)

胸元で優しく輝く永遠の愛を誓い合った証を上品に表現したゴールドのクロスは、洗練されたデザインなので普段からファッションの一部として使えます。
特別な輝きのゴールド製遺骨ペンダントを身に付けることで、傷ついた心を優しく癒やし、前向きに歩む力を与えてくれるでしょう。20文字まで刻印できるので、大切な人との思い出を刻めます。
ゴールドのクロスペンダントは、注文をいただいてから、その方のためだけに一からお作りしています。
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【4月誕生石】遺骨ペンダント|月2 誕生石タイプ|ダイヤモンド(ゴールド18金)(日本製)

ころんとした大人可愛いデザインのゴールドの月のペンダントに、誕生石を埋め込んだデザインです。それぞれの誕生石に意味があり、石につけられている意味を通じて大切なひとへ特別な思いや願いを込めましょう。
誕生石は、大切なひとの生まれ月や身につける人のお好みで12種類の天然石から選べます。また、裏でも表でもどちらにも刻印ができるので、メモリアルな数字や大切なひとへのメッセージなどを刻むのもおすすめです。
>【4月誕生石】遺骨ペンダント|月2 誕生石タイプ|ダイヤモンド(ゴールド18金)(日本製)の商品詳細はこちら
遺骨ペンダント|天使の輪(ゴールド18金)(日本製)

18金でエターナルリング・永遠の絆をモチーフにしている遺骨ペンダントの天使の輪は、守護と幸運の象徴を表しています。途切れることのない輪に、ご遺族への想いをのせて身につけましょう。
革紐のネックレスなので、フォーマルにもカジュアルな普段使いにも利用できるデザインです。また、リングには1行、刻印ができます。正面からは見えないので、大切なひととの思い出の言葉を綴ってください。
>遺骨ペンダント|天使の輪(ゴールド18金)(日本製)の商品詳細はこちら
金仏具で節税は可能|早めに準備をしよう

金仏具は祭祀財産となり、相続税がかからないため節税対策として仏具を購入しておく方も少なくありません。金を使っていて高価なものでも、日常の礼拝に使うものであれば非課税となるので、ほかの仏具とバランスが取れるものを選びましょう。
あまりに華美すぎる金仏具や、換金性がある、投資目的であると判断されると、相続税が課税される可能性もあるため注意が必要です。また、被相続人が生前に購入した金仏具でなければ、非課税にはならない点も理解しておきましょう。
金仏具で節税するなら、ローンを組まず現金で早めに準備をしてください。
死亡保険金について
死亡退職金について
弔慰金について
損害賠償金について(※条件があります。)
国、地方公共団体または特定の公益法人への寄付は相続税が課税されません。