グリーフケアという言葉をご存知でしょうか?
グリーフケアとは、大切な人を亡くしたご遺族の悲しみに寄り添い、支えていくことを意味する言葉です。悲しみに暮れるご遺族に寄り添い、乗り越えていくための手助けをすることがグリーフケアの目的となります。
今回は、グリーフケアとは何かをご紹介しながら、グリーフケアの具体的な方法についてご紹介します。
グリーフケアとは大切な人を亡くした心の痛みをケアすること
グリーフケアとは、大切な人を亡くしたご遺族の悲しみに寄り添い、心の痛みをケアしながら、乗り越えていくためのサポートのことを意味します。
大切な人を亡くした悲しみは大きく、簡単に癒されるものではありません。時には長い期間悲しみや喪失の感情に捉われたまま、孤独を抱えてしまう方も少なくありません。
そんな方の心の痛みに寄り添い、悲しみから立ち直るための手助けをするのが、グリーフケアの目的です。
「グリーフ(Grief)」とは日本語で、深い悲しみや悲痛という意味を持ちます。そんな悲しみや痛みを「ケア(Care)=支える・手助けする」することで、一歩ずつ感情を整理していくお手伝いをするのが、グリーフケアです。
グリーフケアの方法とは?
グリーフケアの方法には、これと決まったかたちはありません。例えば、
- ご遺族の感情を吐き出すサポートをする
- 故人の遺品整理やお墓の手入れをお手伝いする
- 同じ大切な人を亡くしたグループで悲しみを共有する
など、さまざまな形が存在します。悲しみのかたちや大きさは、人それぞれです。だからこそ、ケアするかたちも一つにこだわる必要はありません。
それぞれの方法や時間をかけて、ゆっくりとケアに取り組んでいくことが大切です。
ご遺族の感情の移り変わりに寄り添う
グリーフケアに取り組むかたちはさまざまですが、大切な人を亡くした人がどのような感情の変遷を辿っていくのか、知っておくことは大切でしょう。
大切な人を亡くした方は、まずショック期と呼ばれる時期を迎えます。「まさか」という死を否定する気持ちが起こり、大切な人を亡くした事実を受け入れられない状態に陥ります。
その後、数ヵ月の期間を経て、焦燥感や罪悪感、故人への執着などさまざまな感情が嵐のように出たり入ったりします。この時期には、不眠や食欲不振、疲労感などに襲われるケースも多いことから、精神的なケアだけでなく身体的なケアにも気を配るようにしましょう。
そこから徐々に故人との楽しい思い出や新たな生きがいと出会うことで、少しずつ前向きた気持ちを抱くようになります。ただ、この段階に至るまでの時間は人によってさまざまです。時には数年をかけてゆっくり感情を整理する人もいるため、焦らずゆっくりと回復の過程に寄り添ってあげてください。
グリーフケアでは手元供養が広がりを見せている
グリーフケアでは、故人の遺品やお墓を心のよりどころにして、悲しみを癒す方法があります。そんな中で近年広がりを見せているのが、手元供養というかたちです。
手元供養とは、形式や宗教的な決まり事よりも、亡くなった方への想いを大切にする新しいかたちの供養のスタイルです。
現代的な建築にもなじむ洋風の「ミニ仏壇」や、故人のご遺骨を入れて身につけることができる「遺骨ペンダント」など、ご遺族の気持ちがもっとも落ち着くかたちで供養を行います。納骨をせず、「ミニ骨壷」などであえて手元にご遺骨を残すといったスタイルも手元供養の一つです。
故人の存在を少しでも近くに感じたいというご遺族や、自分たちの価値観に合ったかたちで供養を行いたいという方にとっては、手元供養はとても相性のよいスタイルといえます。
心の痛みに寄り添い、悲しみから立ち直るための手助けをするというグリーフケアの視点からも、手元供養を選ぶ方は年々増えています。
未来創想がお届けするグリーフケアのハンドブックとは
手元供養を通して、ご遺族の気持ちに寄り添うことを目指す未来創想では、大切な人を亡くした方に向けて「グリーフケアハンドブック」をご用意しています。
8種類のハンドブックでそれぞれの悲しみに寄り添う
未来創想のグリーフケアハンドブックには、それぞれのご遺族の方の悲しみに少しでも寄り添えるよう、8種類のハンドブックをご用意しました。
【大切な人を亡くしたあなたのためのハンドブック】
大切な人を亡くすことほど、人生でつらいことはありません。親しい人との死別は、遺された者に大きな衝撃を与えます。
そんなとき、悲しみや戸惑いを受け止め、どう向き合うのか、道しるべとなるべき存在が必要となってきます。グリーフケアハンドブックは、その道しるべの役割をはたし、あなたが悲しみから回復する灯(ともしび)となってくれるでしょう。
>「大切な人を亡くしたあなたのためのハンドブック」の詳細はこちら
【助けを求めたい時に 遺族へのサポートガイド】
大切な人を亡くしたとき、自分の力ではどうしようもできないと途方に暮れてしまうことがあります。そんなとき、一人で抱え込まず誰かに助けを求めることが、回復への一歩に繋がります。
「助けを求めたいけれど、誰に相談すれば良いのか分からない…」と感じた時は、ぜひこの一冊を手に取っていただき、悲しみを癒すきっかけとしてお役立ていただければと思います。
>「助けを求めたい時に 遺族へのサポートガイド」の詳細はこちら
【子どもを亡くしたあなたのためのハンドブック】
愛するわが子を亡くす悲しみは、あまりにも深く、遺された家族に大きな悲しみを遺します。
そんな深い悲しみや無念さとの向き合い方や、死別についての客観的な知識や新しい視点を、こちらのハンドブックではご提供します。
>「子どもを亡くしたあなたのためのハンドブック」の詳細はこちら
【父、母を亡くしたあなたのためのハンドブック】
親を亡くす。それは自然の摂理とはいえ、大きな悲しみに襲われることに違いはありません。
生まれてから長い間、そこにいることが当たり前だった存在が急にいなくなる。そんな虚を突かれたような状況への向き合い方や、悲しみに寄り添うための手助けとなる内容となっています。
>「父、母を亡くしたあなたのためのハンドブック」の詳細はこちら
【夫を亡くしたあなたのためのハンドブック】
ご主人の死によって一人遺されたあなたは、今まで当然のこととして慣れ親しんできた「私達」という関係性まで失われてしまったことにショックを受けていることでしょう。
このハンドブックでは、夫を亡くした方に向けて、圧倒されそうな気持ちや、深い悲しみ、無力さや後悔の念などへの向き合い方についてお伝えいたします。
【妻を亡くしたあなたのためのハンドブック】
奥様の死によって一人遺されたあなたは、これからの生活をサポーターなしにやっていくことに大きな不安を感じているかもしれません。あるいは、一人遺された悲しみに打ちひしがれているかもしれません。
このハンドブックは、妻を亡くした方のためのハンドブックです。この一冊が、あなたの支えとなり、サポートを求める手がかりとなれば幸いです。
【大切な人を自死で亡くしたあなたのためのハンドブック】
大切な人を自死で亡くしたとき、悲しみとともに「何かできることはなかったのか…」そんな後悔に襲われてしまいます。
自死という選択を受け入れることができず、自分の中でグルグルと渦巻きのような感情にかき乱されるでしょう。
このハンドブックでは、あなたの今感じている自責感や怒り、根拠のない恥じの意識について、少しだけ客観的な知識や新しい視点を提供いたします。
>「大切な人を自死で亡くしたあなたのためのハンドブック」の詳細はこちら
【悲しみの中にいる人を支えるためのハンドブック】
深い悲しみに包まれた人に手を差し伸べたい。しかし、どんな言葉や行動が助けとなるのか答えが見つからず、右往左往してしまう方も少なくないでしょう。
このハンドブックでは、そんな「サポートしてあげたい」という方向けて、サポートの仕方や考え方についてお伝えします。
>「悲しみの中にいる人を支えるためのハンドブック」の詳細はこちら
手元供養で大切な人を亡くした悲しみに寄り添う
グリーフケアとは、大切な人を亡くしたご遺族の悲しみに寄り添い、支えていくことを意味する言葉です。
人を亡くしたとき、私たちは感情の嵐の中に放り出され、心身を激しく消耗する状態に陥ります。そんなとき、悲しみに寄り添い、手助けをしてくれる存在が、回復への灯を照らしてくれます。
未来創想では、大切な人を亡くした方に向けて、グリーフケアハンドブックをお配りしています。悲しみや戸惑いにどう向き合えばよいのか、この一冊がそのための道しるべとして役立てば幸いです。