20週で赤ちゃんを見送り、火葬までのわずかな時間で、骨壷を探した(Rさん・30代・女性)
「退院したその足で、赤ちゃんの火葬の日程を決めなければならなくて…。心の整理が追いつかないまま、必要な準備だけが次々押し寄せてきました。」
Rさんは、当時の状況を静かに振り返る。突然のお別れ。悲しむ間もなく、淡々と進めなければならない現実。その中で、Rさんの胸にあったのはただひとつ――
「今あの子にしてあげられることを、してあげたい」という気持ちだった。
火葬に間に合わせるために
退院の翌日が火葬の日に決まった。Rさんは、急いで赤ちゃん用の小さな骨壷や仏具を探し始めたという。
「赤ちゃん用の骨壺って、探してもなかなか見つからなくて…。“間に合うのかな”と不安で胸がいっぱいでした。」
そんな中で見つけたのが、未来創想の赤ちゃんのための仏具セットだった。
「写真を見たとき、この子をそっと大切に包んでくれそうだと感じました。私がしてあげたかった“やさしく包み込むように抱く”という気持ちをそのまま形にしてくれるようで…。見た瞬間、これが欲しい。と主人に話したのを覚えています。」
しかし、火葬まで時間がない。それが一番の不安だった。
“当日発送”の言葉に救われた
「注文画面に“当日発送”と書かれていて、少し希望が持てました。でも締め切り時間の15時を過ぎていたので念のため、備考欄に『火葬に間に合わせたい』と書いて、LINEも送りました。」
すると、すぐにお店の方からメールとLINE両方が届きました。
「“お急ぎの事と思いますので、本日発送します。”と書かれていて…その一文だけで、涙が出てしまいました。ネットショップなので顔は見えませんが、スタッフの方が寄り添ってくれていると感じたんです。」
実際、翌日の午前中に無事に商品が届きました。
「箱を開けた瞬間、ほっと力が抜けました。“これで、あの子にちゃんとしてあげられる”と胸が温かくなって。」
小さな骨壷パステルと、赤ちゃんのために作られた“ぞうりん”
手元に届いたミニ骨壷は手のひらにそっと収まる大きさ。白い本体に光がやわらかく反射していた。
「骨壺の重みが、安心感につながりました。この重さがそばにあるだけで、“ここにいる”と感じられたんです。」
セットに入っていた“ぞうりん”は、赤ちゃんを亡くしたお母さんのために作られた手元供養のためのおりんで、家族みんなの支えになった。
「澄んだ音色がとても優しくて、心が少しずつ落ち着いていきました。主人も毎晩そっと鳴らして、『おやすみ』って話しかけています。」
刻印プレートが“急がなくていい”安心をくれた
火葬や後悔、事務的な手続き…。目まぐるしい日々の中で、刻印プレートを“後からゆっくりお願いできた”ことはRさんの心を救った。
「名前や日付を書くのがつらくて、すぐには決められなかったんです。でも、後から刻印して送ってもらえると知って、本当に救われました。」
火葬を終えた日、Rさんとご主人はリビングに小さな祈りの場所を作った。
「特別な場所じゃなくてよかったんです。 一番家族が集まる場所に置くことで、“寂しい思いをさせずに、一緒に暮らしている”と感じられます。」
悲しみがすぐに癒えるわけではありませんが、この小さな祈りの場所のおかげで、心が救われました。ありがとうございました。
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