驚いたことに、それほど仲が良かったとも思えない(ごめんね)母が、カロートリングを作ると言い出しました。
「黒がおしゃれよ」という私に対して 「おばあちゃんが黒じゃあね。ピンクはないの?」と、きました。 それで、ピンクのリングをお作りいたしました。
父の故郷は漁村です。退職後「田舎に土地を買う」とか言っていたこともありましたので、 やっぱり帰りたかたんじゃあないかと思うのです。
それで、一握り分お骨を分けて残してあります。
さらしの布に巻いてビニール袋に入れられて、今は私の鏡台に載っています。
来年3回忌に家族で田舎に行こうということになっています。
私のひっそりとした散骨計画は、いつの間にか家族の一大イベントになっています。
どちらかといえば、仲の悪い、会えば必ず喧嘩するような父娘でした。
亡くなってから思いやっても仕方ないのにね。
生きている間に、まだ話ができる間に、もっと話を聞いておけばよかったと、今更ながらに思います。 何を考えていたんだろうと、亡くなってからの方が父を思う回数は増えました。