手元供養に関する記事

死後離婚した場合のお墓や仏壇はどうする?|手元供養で自由なお参りを

死後離婚した場合のお墓や仏壇はどうする?|手元供養で自由なお参りを

最近は、配偶者が死亡した後に離婚手続きを行い、親族との関係を終わらせる死後離婚が増え、この言葉を耳にすることも多くなってきています。 死別離婚は義理の家族の介護や同居を回避できるなどのメリットがある一方で、一度死後離婚をした場合は、取り消しができないなどのデメリットもあるため慎重な決断が必要です。 本記事では、死後離婚が増えている理由やメリット・デメリットについて解説します。また、死別離婚とともに自由な埋葬・供養方法を選べる「手元供養」も注目されています。今の時代にマッチする「手元供養」についても詳しく紹介します。 死後離婚とは 死後離婚とは、 配偶者が亡くなった後に離婚手続きを行い、配偶者側の義理の父母や義理の兄弟姉妹との関係をなくすものです。 死後離婚は一般的な離婚手続きとは異なり、配偶者が亡くなった後に、管轄の役所へ姻族関係終了届を提出します。これにより、配偶者側の親族との関係を終わらせることができます。 死後離婚が増えている理由 死後離婚は、昔に比べて増えてきています。女性も仕事を持ち、経済的に自立している人が増えてきて、離婚後の生活の心配をしなくてよくなったことも要因ですが、それ以外にも死後に離婚するメリットはさまざまあります。 介護や同居を回避できる 死後離婚すれば、配偶者の父母や兄弟姉妹との関係を断ち切れます。死後離婚によって姻族関係がなくなるため、義理の両親の介護をしたり同居をしたりする必要がありません。長年、夫婦として生活してきても配偶者の両親や兄弟姉妹は所詮他人です。 今までの関係が良好であっても、介護や同居となると血族関係にある父母や兄弟姉妹とは違い、気を遣わなければいけないこともあるでしょう。 死後離婚しておけば、配偶者が亡くなっているのに配偶者の家族のために自分の生活が侵食される事態を防げます。 遺産相続権や遺族年金はなくならない 死後離婚をして、配偶者の親族との関係を断ち切っても遺産相続権や遺族年金はなくなりません。 これは、死後離婚をしても、配偶者との関係が切れたり戸籍が分かれたりしないからです。姻族関係終了届を提出した後も法的には配偶者という地位のままなので、遺産相続権は認められ、遺族年金を受け取ることも可能です。 遺産相続権や遺族年金がなくなるのであれば死後離婚を思いとどまるという方も多いでしょうが、権利がそのまま残るのであれば、これを機に面倒な姻族関係は断ち切りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。 自由に埋葬方法や供養方法が選べる 死後離婚すれば、埋葬方法や供養方法が自由に選べます。たとえば、女性の場合結婚すると配偶者の姓を名乗るようになり夫の家に入る形になる方が多く、亡くなった後は嫁ぐ前の自分の実家のお墓ではなく夫の家のお墓に入るケースがほとんどです。 死後離婚しておけば夫の親族との関係が切れるため、自分が入るお墓や葬儀の仕方、供養方法なども自由に決められます。 「姑や夫の兄弟姉妹と折り合いが悪くて同じお墓に入りたくない」「夫の家族の信仰している宗教とは異なる葬儀や供養方法を選びたい」などと考えている方は、死後離婚で自由な選択ができるようになるでしょう。 死後離婚を選ぶ際の注意点 死後離婚は、遺産相続権や遺族年金はそのままで配偶者側の親族との関係と断ち切れる手続きです。しかし、まったくデメリットがないわけではありません。後悔しないためにも、死後離婚の注意点をしっかり把握してから検討するようにしましょう。 取り消しができない 死後離婚は、亡くなった配偶者の親族に同意を得る必要はなく手続きが行えます。しかし、市区町村の役場に姻族関係終了届を提出して受理されると、それ以降の死後離婚の取り消しはできません。慎重に判断する必要があるでしょう。 子供との関係に影響が出ることがある 死後離婚で配偶者の親族との関係は解消できますが、配偶者との間に授かった子供は配偶者の親族との間に血のつながりがあるため、子供と配偶者の親族との関係は変わりません。 死後離婚した後も、子供と義理の両親は血縁となるため、子供から見ると「なぜ、自分のおじいちゃんおばあちゃんと縁を切るのか」という気持ちになることもあるでしょう。 死後離婚によって、子供との関係が悪くなる可能性も考える必要があるため、事前に説明をして理解してもらうことが大切です。 自分で埋葬方法やお墓を決める必要がある...

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死後離婚した場合のお墓や仏壇はどうする?|手元供養で自由なお参りを

最近は、配偶者が死亡した後に離婚手続きを行い、親族との関係を終わらせる死後離婚が増え、この言葉を耳にすることも多くなってきています。 死別離婚は義理の家族の介護や同居を回避できるなどのメリットがある一方で、一度死後離婚をした場合は、取り消しができないなどのデメリットもあるため慎重な決断が必要です。 本記事では、死後離婚が増えている理由やメリット・デメリットについて解説します。また、死別離婚とともに自由な埋葬・供養方法を選べる「手元供養」も注目されています。今の時代にマッチする「手元供養」についても詳しく紹介します。 死後離婚とは 死後離婚とは、 配偶者が亡くなった後に離婚手続きを行い、配偶者側の義理の父母や義理の兄弟姉妹との関係をなくすものです。 死後離婚は一般的な離婚手続きとは異なり、配偶者が亡くなった後に、管轄の役所へ姻族関係終了届を提出します。これにより、配偶者側の親族との関係を終わらせることができます。 死後離婚が増えている理由 死後離婚は、昔に比べて増えてきています。女性も仕事を持ち、経済的に自立している人が増えてきて、離婚後の生活の心配をしなくてよくなったことも要因ですが、それ以外にも死後に離婚するメリットはさまざまあります。 介護や同居を回避できる 死後離婚すれば、配偶者の父母や兄弟姉妹との関係を断ち切れます。死後離婚によって姻族関係がなくなるため、義理の両親の介護をしたり同居をしたりする必要がありません。長年、夫婦として生活してきても配偶者の両親や兄弟姉妹は所詮他人です。 今までの関係が良好であっても、介護や同居となると血族関係にある父母や兄弟姉妹とは違い、気を遣わなければいけないこともあるでしょう。 死後離婚しておけば、配偶者が亡くなっているのに配偶者の家族のために自分の生活が侵食される事態を防げます。 遺産相続権や遺族年金はなくならない 死後離婚をして、配偶者の親族との関係を断ち切っても遺産相続権や遺族年金はなくなりません。 これは、死後離婚をしても、配偶者との関係が切れたり戸籍が分かれたりしないからです。姻族関係終了届を提出した後も法的には配偶者という地位のままなので、遺産相続権は認められ、遺族年金を受け取ることも可能です。 遺産相続権や遺族年金がなくなるのであれば死後離婚を思いとどまるという方も多いでしょうが、権利がそのまま残るのであれば、これを機に面倒な姻族関係は断ち切りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。 自由に埋葬方法や供養方法が選べる 死後離婚すれば、埋葬方法や供養方法が自由に選べます。たとえば、女性の場合結婚すると配偶者の姓を名乗るようになり夫の家に入る形になる方が多く、亡くなった後は嫁ぐ前の自分の実家のお墓ではなく夫の家のお墓に入るケースがほとんどです。 死後離婚しておけば夫の親族との関係が切れるため、自分が入るお墓や葬儀の仕方、供養方法なども自由に決められます。 「姑や夫の兄弟姉妹と折り合いが悪くて同じお墓に入りたくない」「夫の家族の信仰している宗教とは異なる葬儀や供養方法を選びたい」などと考えている方は、死後離婚で自由な選択ができるようになるでしょう。 死後離婚を選ぶ際の注意点 死後離婚は、遺産相続権や遺族年金はそのままで配偶者側の親族との関係と断ち切れる手続きです。しかし、まったくデメリットがないわけではありません。後悔しないためにも、死後離婚の注意点をしっかり把握してから検討するようにしましょう。 取り消しができない 死後離婚は、亡くなった配偶者の親族に同意を得る必要はなく手続きが行えます。しかし、市区町村の役場に姻族関係終了届を提出して受理されると、それ以降の死後離婚の取り消しはできません。慎重に判断する必要があるでしょう。 子供との関係に影響が出ることがある 死後離婚で配偶者の親族との関係は解消できますが、配偶者との間に授かった子供は配偶者の親族との間に血のつながりがあるため、子供と配偶者の親族との関係は変わりません。 死後離婚した後も、子供と義理の両親は血縁となるため、子供から見ると「なぜ、自分のおじいちゃんおばあちゃんと縁を切るのか」という気持ちになることもあるでしょう。 死後離婚によって、子供との関係が悪くなる可能性も考える必要があるため、事前に説明をして理解してもらうことが大切です。 自分で埋葬方法やお墓を決める必要がある...

手元供養のための「形見入れ」|正しい使い方や形見と遺品の違いについて解説

手元供養のための「形見入れ」|正しい使い方や形見と遺品の違いについて解説

最近は、昔とは異なり住環境や家族構成が変化したため、家に仏壇がないという家庭も珍しくありません。また、実家が遠くてなかなかお墓参りにいけないという方も多いため、手元供養が注目を浴びています。 手元供養なら故人の遺骨や遺骨の一部、形見になるようなものを手元に置いて、毎日供養ができるので、マンションで家に仏壇が置けないという方や、常に大切な人のことを思って過ごしたいという方にも人気です。 手元供養のためのグッズはさまざまありますが、故人の存在をいつまでも感じたい方は、形見を保管するとよいでしょう。手元供養が広まるにつれて、形見入れも洗練されたおしゃれでさまざまなデザインのものが出てきました。 本記事では、形見の分け方や保管方法、おすすめの形見入れなどを詳しく紹介します。 故人を身近に感じて供養できる遺品や形見 亡くなった家族が生前に使っていたものや大切にしていたものを、形見や遺品として残された人たちで分けることは一般的です。分けてもらった形見をいつも眺めたり、身につけたりすると、故人が今でもそばにいてくれるような安らぎを感じる人も少なくありません。 形見として残された親族が分けられるものはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。 形見と遺品の違い まずは、形見と遺品の違いをご説明しましょう。形見は亡くなった人を思い出させるような品や故人が大切にしていたものをいいます。一方で、遺品は故人が所有していたすべての品物をいいます。 つまり、故人が持っていた遺品の中から特に故人が愛用していたものや家族が故人を偲べるものを形見ということができるでしょう。形見をもらうことで、いつまでも故人のことを思い出し、一緒に過ごした時間を胸に呼び起こせます。また、受け取った形見を大切に持っていることで、故人の供養にもなるでしょう。 ちなみに、忘れ形見という言葉がありますが、これは故人を思い出させる品物という意味だけではなく、遺された子供という意味でも使われます。 形見の定義 形見の定義について見ていきましょう。形見は品物だけではなく、さまざまなものを形見として受け取ることができます。 写真 故人と自分が写っている写真や故人が大切に保管していた写真などは、よい形見となります。写真を見ることで故人をいつでも思い出せるでしょう。 衣類 故人が生前着用していた衣類やバッグ、靴、時計やアクセサリーなども形見です。サイズが合えばそのまま譲り受けて着ることもできます。また、ネクタイや帽子など故人が気に入っていたものを部屋に飾っておいてもよいでしょう。 家具や家電 故人の持ち物である家具や家電を形見にするのもおすすめです。ダイニングテーブルやオーディオ機器、DIYで使う工具など故人の好みを感じさせる家具や家電は受け取ればそのまま使えるので実用的です。 髪の毛 故人の髪の毛も形見としてもらえます。火葬する前に一部を切り取ってとっておくとよいでしょう。髪の毛は、故人の体の一部です。遺骨とは異なり、常に触れたり目にすることができるので、より故人を身近に感じられる形見です。 髪の毛を保管する際は、ばらばらになってしまわないよう、袋などに入れてから形見入れに入れておくのがおすすめです。 結婚指輪 結婚指輪を形見として持っておいてもよいでしょう。結婚指輪やメガネなど、故人が生前常に使っていたものは、一緒に火葬したり骨壷に納めたりする場合がありますが、特にどの品物にするか決まっているわけではないので、遺された人が結婚指輪を持っていても問題ありません。 名前や結婚記念日などが記された指輪は、故人と重ねた大切な日々をいつまでも思い出させてくれるでしょう。 ペット 故人が飼っていた犬や猫などの動物を、形見として引き取ることもできます。故人と家族同様に過ごしてきたペットと一緒に暮らせば、ペットの世話をするたびに故人のことを毎日思い出せます。 飼い主を亡くしたペットにとっても新しい家族は必要なので、家族で相談してペットにストレスがない環境を用意してあげましょう。 趣味のものやコレクション 故人に趣味やコレクションがあれば、それらを形見分けするのもよいでしょう。価値がわからなくても、譲り受ける家族にとっては故人が大切にしていたコレクションを引き継ぐこと自体が、大事な人から託された願いのように感じることもあります。...

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手元供養のための「形見入れ」|正しい使い方や形見と遺品の違いについて解説

最近は、昔とは異なり住環境や家族構成が変化したため、家に仏壇がないという家庭も珍しくありません。また、実家が遠くてなかなかお墓参りにいけないという方も多いため、手元供養が注目を浴びています。 手元供養なら故人の遺骨や遺骨の一部、形見になるようなものを手元に置いて、毎日供養ができるので、マンションで家に仏壇が置けないという方や、常に大切な人のことを思って過ごしたいという方にも人気です。 手元供養のためのグッズはさまざまありますが、故人の存在をいつまでも感じたい方は、形見を保管するとよいでしょう。手元供養が広まるにつれて、形見入れも洗練されたおしゃれでさまざまなデザインのものが出てきました。 本記事では、形見の分け方や保管方法、おすすめの形見入れなどを詳しく紹介します。 故人を身近に感じて供養できる遺品や形見 亡くなった家族が生前に使っていたものや大切にしていたものを、形見や遺品として残された人たちで分けることは一般的です。分けてもらった形見をいつも眺めたり、身につけたりすると、故人が今でもそばにいてくれるような安らぎを感じる人も少なくありません。 形見として残された親族が分けられるものはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。 形見と遺品の違い まずは、形見と遺品の違いをご説明しましょう。形見は亡くなった人を思い出させるような品や故人が大切にしていたものをいいます。一方で、遺品は故人が所有していたすべての品物をいいます。 つまり、故人が持っていた遺品の中から特に故人が愛用していたものや家族が故人を偲べるものを形見ということができるでしょう。形見をもらうことで、いつまでも故人のことを思い出し、一緒に過ごした時間を胸に呼び起こせます。また、受け取った形見を大切に持っていることで、故人の供養にもなるでしょう。 ちなみに、忘れ形見という言葉がありますが、これは故人を思い出させる品物という意味だけではなく、遺された子供という意味でも使われます。 形見の定義 形見の定義について見ていきましょう。形見は品物だけではなく、さまざまなものを形見として受け取ることができます。 写真 故人と自分が写っている写真や故人が大切に保管していた写真などは、よい形見となります。写真を見ることで故人をいつでも思い出せるでしょう。 衣類 故人が生前着用していた衣類やバッグ、靴、時計やアクセサリーなども形見です。サイズが合えばそのまま譲り受けて着ることもできます。また、ネクタイや帽子など故人が気に入っていたものを部屋に飾っておいてもよいでしょう。 家具や家電 故人の持ち物である家具や家電を形見にするのもおすすめです。ダイニングテーブルやオーディオ機器、DIYで使う工具など故人の好みを感じさせる家具や家電は受け取ればそのまま使えるので実用的です。 髪の毛 故人の髪の毛も形見としてもらえます。火葬する前に一部を切り取ってとっておくとよいでしょう。髪の毛は、故人の体の一部です。遺骨とは異なり、常に触れたり目にすることができるので、より故人を身近に感じられる形見です。 髪の毛を保管する際は、ばらばらになってしまわないよう、袋などに入れてから形見入れに入れておくのがおすすめです。 結婚指輪 結婚指輪を形見として持っておいてもよいでしょう。結婚指輪やメガネなど、故人が生前常に使っていたものは、一緒に火葬したり骨壷に納めたりする場合がありますが、特にどの品物にするか決まっているわけではないので、遺された人が結婚指輪を持っていても問題ありません。 名前や結婚記念日などが記された指輪は、故人と重ねた大切な日々をいつまでも思い出させてくれるでしょう。 ペット 故人が飼っていた犬や猫などの動物を、形見として引き取ることもできます。故人と家族同様に過ごしてきたペットと一緒に暮らせば、ペットの世話をするたびに故人のことを毎日思い出せます。 飼い主を亡くしたペットにとっても新しい家族は必要なので、家族で相談してペットにストレスがない環境を用意してあげましょう。 趣味のものやコレクション 故人に趣味やコレクションがあれば、それらを形見分けするのもよいでしょう。価値がわからなくても、譲り受ける家族にとっては故人が大切にしていたコレクションを引き継ぐこと自体が、大事な人から託された願いのように感じることもあります。...

位牌の必要性や知っておくべきことを解説|手元供養品のアクリル位牌がおすすめ

位牌の必要性や知っておくべきことを解説|手元供養品のアクリル位牌がおすすめ

位牌とは? 位牌とは、故人の戒名や俗名、亡くなった日などが記された札です。位牌は、先祖の霊が宿る依代(よりしろ)とされており、日本仏教においては「人間が死後どこにいくのか?」の答えとなります。 位牌には、仮の「白木位牌」と正式な「本位牌」があります。白木位牌はご臨終の直後に準備され、四十九日法要までに本位牌に作り替えられます。 本位牌には戒名や没年月日が刻まれ、本位牌を仏壇に祀ることで故人の霊を安らかに導きます。 位牌の祀り方 お位牌は、ご本尊の一段下に安置するのが基本的な祀り方です。しかし、最近のお仏壇は小型化が進んでおり、ご本尊の一段下に安置できないケースがあります。その際は、本尊と同じ段の右側に置くといいでしょう。 複数のお位牌がある場合、先に亡くなった方から順に、右側が上座、左側が下座として並べるのが一般的です。二段目に収まりきれない場合は、さらに下の段(三段目)を使用してお祀りします。 位牌に書かれている内容 位牌には、故人の没年月日や戒名などの情報が書かれます。ここでは、位牌に書かれている内容について詳しくお伝えします。 没年月日 位牌には、故人の亡くなった年月日が書かれています。故人の亡くなった年月日は「令和」や「平成」などの元号を用い、漢数字で記載します。通常は位牌の表面に書かれますが、裏面に記載されることもあります。 戒名 戒名とは、仏教において故人が死後の世界(あの世)で持つ新しい名前のことで、仏弟子として修行しながら極楽浄土を目指すために与えられます。 戒名を授けることで、故人の生前の名前(俗名)から死後の世界での名前に切り替え、生と死の明確な境界を設けられます。また、戒名には故人が生前に成し遂げた功績が反映されるため、死後の勲章としての意味も持ちます。 俗名 俗名とは、故人が生前に使用していた名前で、通常は位牌の裏面に記載されます。しかし、近年では戒名の取得に価値を見出さない方も増えており、その場合は俗名が位牌の表面に記載されます。 享年(行年) 位牌には、故人の亡くなった年齢も記載します。満年齢と数え年のどちらを使用するかは、既に飾られているご先祖様の位牌やお寺で確認しましょう。 年齢の前には「享年」または「行年」の文字を記入しますが、どちらを使用するか不明な場合もお寺に確認してください。 位牌の必要性を宗教別に解説 位牌は、日本の仏教において重要な役割を果たしますが、宗教によってその必要性や役割は異なります。ここでは、宗教別に位牌の必要性について解説します。 浄土真宗における位牌の必要性 浄土真宗では、亡くなるとすぐに仏となり(往生即成仏)、故人の魂は供養を必要としないとされています。そのため、位牌は浄土真宗の信仰においては不要と考えられ、位牌の代わりに仏壇には「過去帳」や「法名軸」が飾られます。 過去帳は、位牌を用いない宗派で使用されるもので、故人の法名(戒名)、没年月日、俗名、行年(享年)などが記載されます。 法名軸とは、浄土真宗の信仰に基づいて故人を供養するための掛軸で、無地の掛軸に法名を記入し仏壇の内壁に掛けてお参りします。 このように、浄土真宗では位牌の代わりに過去帳や法名軸を用いることで、故人を尊び供養を行います。ただし、浄土真宗の教えに関係なく位牌を作る方もいらっしゃいます。 浄土真宗以外の仏教徒の方における位牌の必要性 仏教では、故人の魂は位牌に宿る「依代(よりしろ)」とされており、先祖や故人の写真には魂は宿りません。 位牌は、ご供養の際に手を合わせる対象となる「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」の一つで、各宗派の仏像(ご本尊)や掛軸(脇仏)と並び、非常に重要な役割を果たします。 仏教形式での供養においては、位牌は大切な存在と考えられているので、基本的に必須となる仏具です。...

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位牌の必要性や知っておくべきことを解説|手元供養品のアクリル位牌がおすすめ

位牌とは? 位牌とは、故人の戒名や俗名、亡くなった日などが記された札です。位牌は、先祖の霊が宿る依代(よりしろ)とされており、日本仏教においては「人間が死後どこにいくのか?」の答えとなります。 位牌には、仮の「白木位牌」と正式な「本位牌」があります。白木位牌はご臨終の直後に準備され、四十九日法要までに本位牌に作り替えられます。 本位牌には戒名や没年月日が刻まれ、本位牌を仏壇に祀ることで故人の霊を安らかに導きます。 位牌の祀り方 お位牌は、ご本尊の一段下に安置するのが基本的な祀り方です。しかし、最近のお仏壇は小型化が進んでおり、ご本尊の一段下に安置できないケースがあります。その際は、本尊と同じ段の右側に置くといいでしょう。 複数のお位牌がある場合、先に亡くなった方から順に、右側が上座、左側が下座として並べるのが一般的です。二段目に収まりきれない場合は、さらに下の段(三段目)を使用してお祀りします。 位牌に書かれている内容 位牌には、故人の没年月日や戒名などの情報が書かれます。ここでは、位牌に書かれている内容について詳しくお伝えします。 没年月日 位牌には、故人の亡くなった年月日が書かれています。故人の亡くなった年月日は「令和」や「平成」などの元号を用い、漢数字で記載します。通常は位牌の表面に書かれますが、裏面に記載されることもあります。 戒名 戒名とは、仏教において故人が死後の世界(あの世)で持つ新しい名前のことで、仏弟子として修行しながら極楽浄土を目指すために与えられます。 戒名を授けることで、故人の生前の名前(俗名)から死後の世界での名前に切り替え、生と死の明確な境界を設けられます。また、戒名には故人が生前に成し遂げた功績が反映されるため、死後の勲章としての意味も持ちます。 俗名 俗名とは、故人が生前に使用していた名前で、通常は位牌の裏面に記載されます。しかし、近年では戒名の取得に価値を見出さない方も増えており、その場合は俗名が位牌の表面に記載されます。 享年(行年) 位牌には、故人の亡くなった年齢も記載します。満年齢と数え年のどちらを使用するかは、既に飾られているご先祖様の位牌やお寺で確認しましょう。 年齢の前には「享年」または「行年」の文字を記入しますが、どちらを使用するか不明な場合もお寺に確認してください。 位牌の必要性を宗教別に解説 位牌は、日本の仏教において重要な役割を果たしますが、宗教によってその必要性や役割は異なります。ここでは、宗教別に位牌の必要性について解説します。 浄土真宗における位牌の必要性 浄土真宗では、亡くなるとすぐに仏となり(往生即成仏)、故人の魂は供養を必要としないとされています。そのため、位牌は浄土真宗の信仰においては不要と考えられ、位牌の代わりに仏壇には「過去帳」や「法名軸」が飾られます。 過去帳は、位牌を用いない宗派で使用されるもので、故人の法名(戒名)、没年月日、俗名、行年(享年)などが記載されます。 法名軸とは、浄土真宗の信仰に基づいて故人を供養するための掛軸で、無地の掛軸に法名を記入し仏壇の内壁に掛けてお参りします。 このように、浄土真宗では位牌の代わりに過去帳や法名軸を用いることで、故人を尊び供養を行います。ただし、浄土真宗の教えに関係なく位牌を作る方もいらっしゃいます。 浄土真宗以外の仏教徒の方における位牌の必要性 仏教では、故人の魂は位牌に宿る「依代(よりしろ)」とされており、先祖や故人の写真には魂は宿りません。 位牌は、ご供養の際に手を合わせる対象となる「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」の一つで、各宗派の仏像(ご本尊)や掛軸(脇仏)と並び、非常に重要な役割を果たします。 仏教形式での供養においては、位牌は大切な存在と考えられているので、基本的に必須となる仏具です。...

2024年のお彼岸っていつ?新しい形として選ばれる手元供養について解説

2024年のお彼岸っていつ?新しい形として選ばれる手元供養について解説

今回は、お彼岸について詳しく解説します。一般的なお彼岸というと、お墓や仏壇へのお参りや掃除などを行いますが、遠方であればそれも難しく、お参りや掃除ができるとしても、準備や手間がかかって大変です。 そういった方におすすめなのが、身近な場所で自由に供養できる「手元供養」という方法です。お彼岸についてしっかり知って頂いた上で、手元供養についても知っていただければと思います。 お彼岸とは お彼岸とは、3月と9月の彼岸にお墓参りをしたりお供えをしたりして、ご先祖様を供養することをいいます。 お彼岸は国民の祝日に関する法律で祝日と定められており、春彼岸の春分の日は自然をたたえて生き物をいつくしむ日、秋彼岸の秋分の日は先祖をうやまい亡くなった人々をしのぶ日とされています。 もとは仏教の教え お彼岸という言葉は、もともとは仏教の教えである到彼岸(とうひがん)が由来となっています。到彼岸は、煩悩や迷いが多い現世(此岸)から悟りの世界(彼岸)へ行くこと、またそのための修行を指す言葉です。 到彼岸は古代のインドで使われていた言語、サンスクリット語のpnaramita(パーラミタ)を翻した言葉で、彼岸(パーラム)に到達するという意味です。外国から入ってきた言葉を日本の文字で書き起こした音写語では、波羅蜜多(はらみった)とも呼ばれます。 また、日本のお彼岸は、インドだけではなく中国から伝わってきた浄土信仰も含まれています。春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じで太陽が真東から真西へ一直線に沈みます。つまり、此岸と彼岸がもっとも近づく日とされており、死者や来世をしのぶ日とも考えられています。 お彼岸とお盆の違い お彼岸が彼岸と此岸の距離がもっとも近づく春分の日と秋分の日に行われる先祖供養の行事に対して、新暦の8月15日を中心にして8月13日~16日の4日間に行われるお盆とは、ご先祖様の霊をあの世から家にお迎えして供養する行事です。 お盆は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)や中国の儒教などが古くから日本にある祖先の崇拝と合わさって今の形になったといわれています。お盆はご先祖様にこちらに来ていただくものですが、お彼岸はこちらからお墓参りに行きます。 お彼岸は日本の先祖崇拝がベースとなり、仏教の思想が合わさったもので中国がルーツのお盆とは異なり日本独自の行事です。 また、お彼岸の語源である六波羅蜜(はらみった)の通り彼岸へ到達するため、ご先祖様の供養のみならず仏教の教えに従って精進するべき期間ともいわれています。 初彼岸でやること 亡くなった後、初めて迎えるお彼岸を初彼岸といいますが、新盆のように特別にお供えなどを用意する準備は必要ありません。 初彼岸ですることといえば、お墓参りや仏壇へお参りして故人を思い、しのぶことでしょう。もちろん、お線香をあげて手を合わせるだけではなく、お墓の掃除や仏具のお手入れなども行った方が良いとされています。 2024年(令和6年)のお彼岸の日程 2024年(令和6年)のお彼岸は、次の通りです。 春彼岸は、3月17日(日)~3月23日(土)までの7日間です。3月17日(日)が、春彼岸入りの初日となり、3月20日(水・祝)が春分の日で中日、最終日の春彼岸明けは3月23日(土)です。 秋彼岸は、9月19日(木)から9月25日(水)までの7日間です。初日の秋彼岸入りが9月19日(木)、秋分の日の9月22日(日・祝)が中日、9月25日(水)が秋彼岸明けの最終日となっています。 お彼岸の日程の決め方 お彼岸の日程の決め方は春彼岸の場合は春分の日、秋彼岸は秋分の日を中心に前後3日間の合計7日間がお彼岸となります。 春分の日と秋分の日はどちらも国民の祝日で、国立天文台が毎年太陽の動きに合わせて定めています。発表は政府が前年の2月1日に行いますが、毎年春分の日は3月20日~21日ごろ、秋分の日は9月22日~23日ごろになるケースが多いようです。 お彼岸でやるべきこと お彼岸でやるべきことは、「お墓のお参りと掃除」「仏壇のお参りと掃除」「お供え」「法要への参加」などがあります。 お彼岸のお供えは、季節の花と果物やおはぎ、ぼた餅、彼岸団子、故人が好きだった食べ物、精進料理などを用意します。 お彼岸でやるべきこととは分かっていても、年2回の行事をしっかりと行うのはなかなか難しいものです。またそれなりに手間もかかって大変だと感じている方は多いでしょう。 そういう方へおすすめなのが「手元供養」という供養方法です。大切な人を常に身近に感じながら供養できるため、忙しい方や遠方にお墓がある方などに人気を集めています。 手元供養とは?...

手元供養に関する記事

2024年のお彼岸っていつ?新しい形として選ばれる手元供養について解説

今回は、お彼岸について詳しく解説します。一般的なお彼岸というと、お墓や仏壇へのお参りや掃除などを行いますが、遠方であればそれも難しく、お参りや掃除ができるとしても、準備や手間がかかって大変です。 そういった方におすすめなのが、身近な場所で自由に供養できる「手元供養」という方法です。お彼岸についてしっかり知って頂いた上で、手元供養についても知っていただければと思います。 お彼岸とは お彼岸とは、3月と9月の彼岸にお墓参りをしたりお供えをしたりして、ご先祖様を供養することをいいます。 お彼岸は国民の祝日に関する法律で祝日と定められており、春彼岸の春分の日は自然をたたえて生き物をいつくしむ日、秋彼岸の秋分の日は先祖をうやまい亡くなった人々をしのぶ日とされています。 もとは仏教の教え お彼岸という言葉は、もともとは仏教の教えである到彼岸(とうひがん)が由来となっています。到彼岸は、煩悩や迷いが多い現世(此岸)から悟りの世界(彼岸)へ行くこと、またそのための修行を指す言葉です。 到彼岸は古代のインドで使われていた言語、サンスクリット語のpnaramita(パーラミタ)を翻した言葉で、彼岸(パーラム)に到達するという意味です。外国から入ってきた言葉を日本の文字で書き起こした音写語では、波羅蜜多(はらみった)とも呼ばれます。 また、日本のお彼岸は、インドだけではなく中国から伝わってきた浄土信仰も含まれています。春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じで太陽が真東から真西へ一直線に沈みます。つまり、此岸と彼岸がもっとも近づく日とされており、死者や来世をしのぶ日とも考えられています。 お彼岸とお盆の違い お彼岸が彼岸と此岸の距離がもっとも近づく春分の日と秋分の日に行われる先祖供養の行事に対して、新暦の8月15日を中心にして8月13日~16日の4日間に行われるお盆とは、ご先祖様の霊をあの世から家にお迎えして供養する行事です。 お盆は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)や中国の儒教などが古くから日本にある祖先の崇拝と合わさって今の形になったといわれています。お盆はご先祖様にこちらに来ていただくものですが、お彼岸はこちらからお墓参りに行きます。 お彼岸は日本の先祖崇拝がベースとなり、仏教の思想が合わさったもので中国がルーツのお盆とは異なり日本独自の行事です。 また、お彼岸の語源である六波羅蜜(はらみった)の通り彼岸へ到達するため、ご先祖様の供養のみならず仏教の教えに従って精進するべき期間ともいわれています。 初彼岸でやること 亡くなった後、初めて迎えるお彼岸を初彼岸といいますが、新盆のように特別にお供えなどを用意する準備は必要ありません。 初彼岸ですることといえば、お墓参りや仏壇へお参りして故人を思い、しのぶことでしょう。もちろん、お線香をあげて手を合わせるだけではなく、お墓の掃除や仏具のお手入れなども行った方が良いとされています。 2024年(令和6年)のお彼岸の日程 2024年(令和6年)のお彼岸は、次の通りです。 春彼岸は、3月17日(日)~3月23日(土)までの7日間です。3月17日(日)が、春彼岸入りの初日となり、3月20日(水・祝)が春分の日で中日、最終日の春彼岸明けは3月23日(土)です。 秋彼岸は、9月19日(木)から9月25日(水)までの7日間です。初日の秋彼岸入りが9月19日(木)、秋分の日の9月22日(日・祝)が中日、9月25日(水)が秋彼岸明けの最終日となっています。 お彼岸の日程の決め方 お彼岸の日程の決め方は春彼岸の場合は春分の日、秋彼岸は秋分の日を中心に前後3日間の合計7日間がお彼岸となります。 春分の日と秋分の日はどちらも国民の祝日で、国立天文台が毎年太陽の動きに合わせて定めています。発表は政府が前年の2月1日に行いますが、毎年春分の日は3月20日~21日ごろ、秋分の日は9月22日~23日ごろになるケースが多いようです。 お彼岸でやるべきこと お彼岸でやるべきことは、「お墓のお参りと掃除」「仏壇のお参りと掃除」「お供え」「法要への参加」などがあります。 お彼岸のお供えは、季節の花と果物やおはぎ、ぼた餅、彼岸団子、故人が好きだった食べ物、精進料理などを用意します。 お彼岸でやるべきこととは分かっていても、年2回の行事をしっかりと行うのはなかなか難しいものです。またそれなりに手間もかかって大変だと感じている方は多いでしょう。 そういう方へおすすめなのが「手元供養」という供養方法です。大切な人を常に身近に感じながら供養できるため、忙しい方や遠方にお墓がある方などに人気を集めています。 手元供養とは?...

遺骨を家に置きっぱなしは良くない?正しい保管方法や注意点について解説

遺骨を家に置きっぱなしは良くない?正しい保管方法や注意点について解説

親族が亡くなると、火葬して四十九日にお墓へ納骨するのが一般的ですが、「大切な家族だからずっとそばに遺骨を置いておきたい」「埋葬する場所が用意できていない」などのさまざまな理由で遺骨を家に置きっぱなしにする家庭もあるでしょう。 遺骨をいつまでも自宅に置きっぱなしにするのは良くないと言われていますが、本当でしょうか? 今回は、遺骨を家に置きっぱなしにするのは良くないのか、自宅での正しい保管方法やおすすめの商品について詳しく紹介します。 遺骨を自宅に置きっぱなしは良くないの? 遺骨を家に置きっぱなしにしても特に問題はありません。四十九日に納骨する流れが一般的ですが、実はいつまでに納骨しなければいけないというルールもないのです。もし、さまざまな事情があり、四十九日法要のタイミングで納骨できなくても遺骨をそのまま家に置いて供養し、一周忌や三周忌法要のときに納骨してもいいし、ずっと家で供養してもよいでしょう。 ただし、遺骨を埋葬する場合は、自治体が認めた場所に遺骨を埋葬しなければいけないと法律で決まっているため注意が必要です。自宅でしばらく遺骨を置きっぱなしにして、後で自宅の庭に埋めることは法律違反になります。 遺骨を自宅に置きっぱなしが良くないと言われる理由 遺骨を自宅に置きっぱなしにするのが良くないと言われるのには、いくつかの理由があります。しかし、法律で遺骨を自宅に保管してはいけないと決められているわけではないので、保管する場所は自由に選べます。 また、宗教的な観点から遺骨を自宅に保管するのは良くないと考える方もいますが、納骨しなければ成仏できないという考えは仏教にはありません。多くの仏教の宗派で、亡くなった方は四十九日経つと成仏すると考えられていますが、遺骨を家で保管することは、故人が成仏できるかどうかとは関係ないと考えてよいでしょう。 違法だと思っている 火葬が終わり、遺骨になると埋葬するのが一般的です。そのため、遺骨を家に置きっぱなしにするのは、違法ではないかと考える方も少なくありません。しかし、先ほどご紹介したように、遺骨の保管場所や納骨する時期は自由で、自宅に置いて供養することは法律上問題ないのです。 もし、しばらく自宅で遺骨を置いて供養してから埋葬する場合は、「墓地、埋葬等の法律」で埋葬する場所が定められているため、指定の場所へ埋葬しましょう。 縁起が悪いと思っている 葬儀と火葬が終わり遺骨をそのまま家に置きっぱなしにしておくのは、縁起が悪いと考える方もいます。一般的に、火葬場から遺骨を持ち帰って忌明けの供養までは、自宅で保管してからその後埋葬します。 そのため、多くの方は埋葬せずに遺骨を家に置きっぱなしにするのは縁起が良くないと思うのでしょう。 来客のときに気を使う 遺骨が家に置きっぱなしになっていると、来客があったときの対処に困るという方もいるでしょう。火葬した遺骨は骨壷に入れて保管しますが、骨壷のサイズは一般的に関東では直径21.7cm×高さ25.5cmの7寸と呼ばれる大きさ、関西では直径18.2cm×高さ20.5cmの6寸のサイズです。 背が高い方の遺骨を入れる場合は、もう少し大きな骨壷が必要になることもあります。かさばる骨壷をリビングに置いておくと、来客の際にお客様が嫌な気分になるのではないかと気を使ったり、来客の間骨壷を別の部屋に移動したりしなければならないと考えて、遺骨を自宅に置くのは良くないと考える方もいるようです。 家で遺骨を保管する場所・供養方法 家に遺骨を保管する際の正しい方法や供養方法についてをご紹介します。基本的に火葬後に持ち帰った遺骨は後飾り祭壇に置きますが、忌明けした後に置く場所は特に決まりがありません。 ご自宅のスペースなどを考慮して、適切な場所を決めましょう。 仏壇に保管する もともと自宅に仏間や仏壇がある場合は、仏壇に遺骨を保管できます。ただし、すでに仏壇にご先祖様のお位牌があって、遺骨の安置場所がない場合は無理に入れないようにしましょう。 後飾り祭壇を使う 後飾り祭壇とは、火葬して骨壷に入れた遺骨を自宅に持ち帰って、一旦納骨するまでの間祀るための祭壇をいいます。 後飾り祭壇は主に白木を使って2~3段で作られていて、忌明けまでの間、遺族がお線香を上げたり弔問客がお参りに来たりするためのものです。遺骨を納骨せずにそのまま自宅に置きたい場合は、忌明け後もそのまま後飾り祭壇を使うとよいでしょう。 新たに供養するスペースを作る 仏間や仏壇がなく、後飾り祭壇も置かない場合は、新たに家の中に遺骨を置いて供養するスペースを作りましょう。マンションやアパートの場合は、遺骨を置くための部屋を作るのが難しいため、その場合は小さなミニ骨壷やミニ仏壇を取り入れると良いでしょう。 リビングに供養スペースを作る際は、来客があることも考えて骨壷をそのまま置くのではなく、遺骨と分からないようなスタイルにしましょう。遺骨を加工して装飾品のように見せたり、デザイン性に高い骨壷に変えるなど工夫してみてください。 手元供養にする...

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遺骨を家に置きっぱなしは良くない?正しい保管方法や注意点について解説

親族が亡くなると、火葬して四十九日にお墓へ納骨するのが一般的ですが、「大切な家族だからずっとそばに遺骨を置いておきたい」「埋葬する場所が用意できていない」などのさまざまな理由で遺骨を家に置きっぱなしにする家庭もあるでしょう。 遺骨をいつまでも自宅に置きっぱなしにするのは良くないと言われていますが、本当でしょうか? 今回は、遺骨を家に置きっぱなしにするのは良くないのか、自宅での正しい保管方法やおすすめの商品について詳しく紹介します。 遺骨を自宅に置きっぱなしは良くないの? 遺骨を家に置きっぱなしにしても特に問題はありません。四十九日に納骨する流れが一般的ですが、実はいつまでに納骨しなければいけないというルールもないのです。もし、さまざまな事情があり、四十九日法要のタイミングで納骨できなくても遺骨をそのまま家に置いて供養し、一周忌や三周忌法要のときに納骨してもいいし、ずっと家で供養してもよいでしょう。 ただし、遺骨を埋葬する場合は、自治体が認めた場所に遺骨を埋葬しなければいけないと法律で決まっているため注意が必要です。自宅でしばらく遺骨を置きっぱなしにして、後で自宅の庭に埋めることは法律違反になります。 遺骨を自宅に置きっぱなしが良くないと言われる理由 遺骨を自宅に置きっぱなしにするのが良くないと言われるのには、いくつかの理由があります。しかし、法律で遺骨を自宅に保管してはいけないと決められているわけではないので、保管する場所は自由に選べます。 また、宗教的な観点から遺骨を自宅に保管するのは良くないと考える方もいますが、納骨しなければ成仏できないという考えは仏教にはありません。多くの仏教の宗派で、亡くなった方は四十九日経つと成仏すると考えられていますが、遺骨を家で保管することは、故人が成仏できるかどうかとは関係ないと考えてよいでしょう。 違法だと思っている 火葬が終わり、遺骨になると埋葬するのが一般的です。そのため、遺骨を家に置きっぱなしにするのは、違法ではないかと考える方も少なくありません。しかし、先ほどご紹介したように、遺骨の保管場所や納骨する時期は自由で、自宅に置いて供養することは法律上問題ないのです。 もし、しばらく自宅で遺骨を置いて供養してから埋葬する場合は、「墓地、埋葬等の法律」で埋葬する場所が定められているため、指定の場所へ埋葬しましょう。 縁起が悪いと思っている 葬儀と火葬が終わり遺骨をそのまま家に置きっぱなしにしておくのは、縁起が悪いと考える方もいます。一般的に、火葬場から遺骨を持ち帰って忌明けの供養までは、自宅で保管してからその後埋葬します。 そのため、多くの方は埋葬せずに遺骨を家に置きっぱなしにするのは縁起が良くないと思うのでしょう。 来客のときに気を使う 遺骨が家に置きっぱなしになっていると、来客があったときの対処に困るという方もいるでしょう。火葬した遺骨は骨壷に入れて保管しますが、骨壷のサイズは一般的に関東では直径21.7cm×高さ25.5cmの7寸と呼ばれる大きさ、関西では直径18.2cm×高さ20.5cmの6寸のサイズです。 背が高い方の遺骨を入れる場合は、もう少し大きな骨壷が必要になることもあります。かさばる骨壷をリビングに置いておくと、来客の際にお客様が嫌な気分になるのではないかと気を使ったり、来客の間骨壷を別の部屋に移動したりしなければならないと考えて、遺骨を自宅に置くのは良くないと考える方もいるようです。 家で遺骨を保管する場所・供養方法 家に遺骨を保管する際の正しい方法や供養方法についてをご紹介します。基本的に火葬後に持ち帰った遺骨は後飾り祭壇に置きますが、忌明けした後に置く場所は特に決まりがありません。 ご自宅のスペースなどを考慮して、適切な場所を決めましょう。 仏壇に保管する もともと自宅に仏間や仏壇がある場合は、仏壇に遺骨を保管できます。ただし、すでに仏壇にご先祖様のお位牌があって、遺骨の安置場所がない場合は無理に入れないようにしましょう。 後飾り祭壇を使う 後飾り祭壇とは、火葬して骨壷に入れた遺骨を自宅に持ち帰って、一旦納骨するまでの間祀るための祭壇をいいます。 後飾り祭壇は主に白木を使って2~3段で作られていて、忌明けまでの間、遺族がお線香を上げたり弔問客がお参りに来たりするためのものです。遺骨を納骨せずにそのまま自宅に置きたい場合は、忌明け後もそのまま後飾り祭壇を使うとよいでしょう。 新たに供養するスペースを作る 仏間や仏壇がなく、後飾り祭壇も置かない場合は、新たに家の中に遺骨を置いて供養するスペースを作りましょう。マンションやアパートの場合は、遺骨を置くための部屋を作るのが難しいため、その場合は小さなミニ骨壷やミニ仏壇を取り入れると良いでしょう。 リビングに供養スペースを作る際は、来客があることも考えて骨壷をそのまま置くのではなく、遺骨と分からないようなスタイルにしましょう。遺骨を加工して装飾品のように見せたり、デザイン性に高い骨壷に変えるなど工夫してみてください。 手元供養にする...

「納骨しないで家に置く」という選択。広がりつつある新しい供養の形

「納骨しないで家に置く」という選択。広がりつつある新しい供養の形

遺骨をお墓に納骨しないという選択が広がりつつあります。 故人の遺志、あるいは「故人とずっと一緒にいたい、遺骨と離れたくない」という遺族の気持ちから生まれた新しい選択肢です。 その中でも、遺骨を自宅で供養できる「手元供養」は、遺族の想いを形にしたもので、お墓がない場合の供養方法としても近年注目を集めています。 遺骨はお墓に納骨しなくても大丈夫? 大切な誰かが亡くなってしまったとき、その悲しみも癒えないうちに遺骨と離れるのは、遺族にとって本当に寂しくつらいことです。 しかし、遺骨は必ずしもお墓に納骨しなくてはならないものではありません。 専門の業者に依頼して海などに遺骨をまく散骨や、墓石を置く代わりに樹木を植える樹木葬といった自然葬を選ばれる方も年々増加しています。 また、自宅でずっと遺骨を保管して供養される方も多く見受けられます。 遺骨を納骨しないとどうなる?違法なの? 遺骨を納骨せずに自宅で保管・供養をしたいけれど、一般的ではないため、法律違反で罰せられないか不安になる方もいらっしゃるでしょう。日本では「墓地、埋葬等に関する法律(通称:墓埋法)」があるのですが、そこでは、遺骨の埋葬を墓地に限っている一方で、埋葬しない場合の納骨方法や納骨する期限についての細かな決まりごとは定められていません。つまり、遺骨を納骨しなくても法律違反にはなりませんし、基本的には自由なので安心してください。遺骨を自宅に置いて供養することを周囲から良くないといわれた際に、もし法律を気にされる方がいらっしゃれば、そのように説明することで、納得してもらえるかもしれません。 納骨しないと成仏できない? 「遺骨を納骨しないと故人が成仏できない」という話を聞いて、遺骨を自宅で保管・供養することを躊躇っていませんか? 結論として、納骨しないと故人が成仏できないという考えは迷信です。浄土真宗では「即身成仏」という考えで、亡くなった方はすぐに成仏するとされています。また、浄土真宗以外の宗教では、亡くなった方は四十九日で成仏するという考え方が一般的です。 つまり、亡くなった方が成仏するかしないかの目安は時間の経過であり、遺骨を納骨する・納骨しないは関係ないのです。 喉仏はお墓に入れるべき?納骨しないとどうなる? 遺体を火葬し遺骨を拾う際に「喉仏」は最後に拾われます。喉仏の遺骨は、仏様が座禅を組んでいる姿に見えることから、特に浄土真宗では大切に扱われています。しかし、先ほども解説した通り、遺骨の取扱いに関する法律はありません。 喉仏が特別な遺骨だとしても例外ではなく、納骨する・しないはそれぞれの自由です。納骨する際には、ご自身の宗教やお住いの地域に合った方法で納骨しましょう。 四十九日に納骨しない場合は遺骨をずっと家に置いておく? 遺体を火葬した後の遺骨は、自宅に持ち帰り四十九日の法要のときに納骨するのが一般的です。 納骨の期限に決まりはないものの、ひとつの目安である四十九日に納骨しなかった場合は、一周忌や三回忌の法要で納骨するのもいいでしょう。また、遺骨は納骨せずにずっと家に置いていても構いません。 ただし、遺骨を自宅の庭に埋めることは「墓地、埋葬に関する法律」で禁止されているのでご注意ください。 遺骨を身近において供養する手元供養 お墓を建てない・持たないという方も年々増加する傾向にあり、こうした方が亡くなった際にも、お墓に代わる供養の形として手元供養が多く選ばれています。 「転勤が多くお墓を守ることが難しい」「子どもや孫に世話をかけたくない」など手元供養を選ばれる理由はさまざま。 いずれにしても核家族化・少子化・国際化などといった現代において、お墓を持たないという選択肢が増えつつあるのは、極めて自然な傾向であるといえるでしょう。 また最近ではペットの遺骨も、納骨しないで家に置いて供養するケースがとても増えています。 家族同様のペットは、人間と違い、古くからのしきたりや細かな決まりごともありませんので「納骨しないで家に置く」という供養方法を選んでも決して不思議ではありません。 むしろ「これからもずっと一緒」そんな気持ちになれることで、ペットロスの軽減にもつながっているようです。 自分のお墓を持たない人の割合は? 2021年に一般社団法人終活協議会にて662名に対して「お墓に関する意識調査」が実施されました。...

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