お墓参りに関する記事

これで完璧!お墓の掃除方法と役立つ道具あれこれ

これで完璧!お墓の掃除方法と役立つ道具あれこれ

お墓掃除を自己流でやっている方も多いかもしれませんが、掃除の流れや押さえるべきポイントを知っていれば、時間がないときでも効率よくお墓をきれいにできるでしょう。 今回はお墓掃除について、押さえるべきポイントや流れ、あると便利な道具などをご紹介します。 お墓掃除のタイミングや頻度 お墓掃除はお墓参りの際に行いますが、その頻度について、お墓をよりきれいに長持ちさせるためには、月に1回が理想的です。 しかし、遠方に住んでいるケースやスケジュールの都合などで、なかなか理想通りにはいかないことも多いでしょう。 そんなときは、年に2回ないし3回ほどを目安にしたいところです。 好きなタイミングで構いませんが、一般的なのが、月命日・春のお彼岸・秋のお彼岸・お盆などのタイミングです。 お墓掃除の流れ お墓掃除の大まかな流れをいうと、合掌をしてから墓石まわりを掃除し、墓石に水をかけて洗い、拭きあげるといった流れです。 場合によっては、剪定や雑草処理が必要なときもあるでしょう。 細かな流れは下記のとおりですが、一つ一つの流れについて詳しくみてみましょう。 墓石周りを掃除する 墓石を水洗いする 仏具を洗う 墓石を拭きあげる 1.墓石周りを掃除する まずはお墓周りの落ち葉や雑草を取り除きます。 雑草を抜くときは、軍手を使えば手も汚れず草も抜きやすいでしょう。 余裕があれば、自分のお墓だけでなく、区画内のゴミなども拾うのが理想的です。 植栽があれば、お隣の敷地にはみ出した枝を切ったり、形を整えます。拾ったゴミや落ち葉・枝等のゴミは、ゴミ袋に入れて持ち帰りましょう。 2.墓石を水洗いする 乾いたやわらかい布やブラシでお墓のほこり等を払い落した後、墓石の上から柄杓2杯ほどの水を順次かけながら進めます。 墓石によっては、固いブラシ等で洗うと傷がついてしまうこともあります。 傷がつくと細かな溝に汚れがたまりやすくなり、墓石も傷みやすくなるため、墓石に傷がつきそうな素材のものは使わないようにしましょう。 下記は効率のよい水洗いの手順です。 墓石に掘られている文字部分を水を含んだスポンジやブラシ等で洗う 水をかけながら、一番上の墓石全体、台座の側面と背面を洗う 花立てや線香皿など取り外せる仏具は外し、置いてあったところも洗う 3.仏具を洗う 墓石の水洗いの際に取り外した仏具(花立て・線香皿・水鉢など)をスポンジやブラシ等できれいに洗います。...

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故人も喜ぶお墓参りのお供え物は?

故人も喜ぶお墓参りのお供え物は?

お墓参りのお供え物には、いくつかのマナーやしきたりがあります。 あまり難しく考える必要はありませんが、ポイントを押さえて故人も喜ぶ物を選びましょう。 お墓参りのお供え物の意味とは? お墓参りにお供え物を持参するのは当たり前となっていますが、そもそもお供えにはどのような意味があるのでしょうか? 仏様や故人への感謝 お墓参りのお供え物には、仏様や故人への感謝を示す意味があります。 自分が今現世で生きているのは、ご先祖様の存在があったからこそ。尊い命を与えてくれたことへの感謝を、お供え物をするという形で表します。 また、ご先祖様や故人に対して「現世で元気に暮らしていますよ」と伝える意味も、お供え物にはあるようです。 故人を偲ぶ意味 最近では、「感謝を示す」という本来の意味としてだけでなく、「故人を偲ぶ」ためにお供え物をするという方も多いようです。 故人の好きだった食べ物を供えたり、花やお線香を手向けることで、亡くなった故人が安らかな眠りにつけるよう想いが込められています。 基本のお供え物~五供(ごく) 仏教においての大事なお供え物は、“香・花・灯燭(とうしょく)”の3種類。 さらに故人を供養するための浄水と飲食(おんじき)を加えた五供が、お墓参りでの基本のお供え物です。 香 お供え物として一番ポピュラーな香は、場を清めるとともに亡くなった人々の食べ物でもあると考えられています。 花 花の香りもあの世の人々の食べ物とも言えますが、墓前の花は故人が宿る依代とも考えられています。 もともと、宗教と植物は切っても切り離せないもので、例えば仏教でシキミを供えるのも、シキミが常緑で毒を含むため、土葬した遺体を動物に荒らされないよう守った名残です。 現在は、好きな花を好きな形で、お墓参りのお供え物にする方が増えているようです。 灯燭(とうしょく) 道を照らし慈悲を表す灯りもお供えの一つですが、お墓参りでは忘れられがちです。 昔はお墓の前に灯籠があり、それがお供え物の灯りとなっていました。 現在はお墓に供えられた燭台に、ロウソクの火を灯します。 浄水 人が生きていくうえで欠かせないお水は、仏様の好物ともいわれています。 飲み水にできる水が貴重だったころ、まずはご先祖にとお供えされたのかもしれません。 ペットボトルや水筒で持っていくか、掃除用のバケツとは別のバケツに汲んだきれいな水をお供えしましょう。 飲食 故人の好きだった食べ物をお供えしてかまわないのですが、仏教では肉や魚などの“なまぐさもの”と、ニンニクなどの“ひどくにおうもの”は好まれません。...

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故人も喜ぶお墓参りのお供え物は?

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もう迷わない!お墓参りの花を選ぶ6つのポイント

もう迷わない!お墓参りの花を選ぶ6つのポイント

花はお墓参りに欠かせないものです。古代人が死者を埋葬するときに花を持たせたという学説があるくらい、故人を想う気持ちを花に託すという風習は、古くから存在していました。 ここでは、想いを託すお墓参りの花はどんなものがよいのかを解説していきます。 お墓参りにふさわしい花はなに? 基本的には、お墓に供えてはいけない花はなく、故人の好きだった花を手向けてよいでしょう。 どんな花にするか迷ったときの参考に、墓花を選ぶポイントについてまとめました。 墓花選びのポイント1:花の色 花の色については、基本的には故人の好きだった色、自分が手向けたい色の花を供えましょう。 お花によくある白・赤・黄・紫・ピンクの5色をカラフルに取りそろえるのも人気ですし、色数を抑える場合は、白・黄・紫でそろえることも多いようです。 昨今とくにこだわる必要はないとされていますが、「四十九日までは白を基調とした淡い色を」「法事のときは白と紫を中心に」「キリスト教は白い花を」などの習いもありますので、迷うときには参考にしてみるのも一つの方法です。 墓花選びのポイント2:花の香り 香りの強い花は避けたほうがよいといわれますが、“死者は香りを食べる”ともいわれ、よい香りの花は古くから供物として使われていました。 香りはあまねく広がり、すべての人に平等に感じられるので、亡くなった人にも届くと考えられているからです。 気をつけたいのは、ドクダミなど嫌なニオイを発するものや、好き嫌いが分かれる香りの花。 いずれにせよ、お墓参りに来る他の方に迷惑にならなければ、どのような香りの花を選んでもよいでしょう。 墓花選びのポイント3:花の種類 基本的には花の種類にも決まりごとはありませんので、好きな花を選んでも問題はありません。 ただし墓花は自宅のように毎日管理できるわけではありませんので、できるだけ日持ちのする花を選ぶのがおすすめです。 日持ちがして、お墓参りの定番とも呼べる花が菊の花。 季節を問わず生産され、色も豊富で価格も安定しているのが人気の理由です。 そのほかにも、カスミソウやカーネーション、スターチスやトルコキキョウ、ユリなどもよく墓花として選ばれています。 季節の花として桜や桃の花などの木に咲く花や、お正月には松や千両を供えるのも素敵です。 また、神道の場合は榊(さかき)、仏事には樒(しきみ)や高野槙(こうやまき)を用いるケースもあります。宗派にこだわりがある場合は、確認してみるとよいでしょう。 木に咲く花や枝葉は水揚げがしにくいので、花屋で買い求めるか、しっかり水揚げしてお墓参りに持っていくのがポイント。 あまり太い枝は、生けにくいので注意が必要です。 墓花選びのポイント4:避けたほうがよいとされる花 花屋に尋ねると、それぞれ好きな花を持ってお墓参りに行かれるそうで、あまりタブーがないのが現代の風潮のようです。 トゲのある花が墓花として忌まれたのは、次にお墓参りをした人が花を変えるときにケガをしないようにという配慮もあるでしょう。 毒のある花も避ける花にあげられていますが、仏事にかかせない常緑樹の樒(しきみ)は、すべての部分に毒を含みますから、神経質に考える必要はありません。 ただ、つる性の植物で繁殖力が旺盛なものは、ほんのわずかな茎から根を出す場合がありますので、お墓参りの間隔が空きそうなときは気をつけましょう。 墓花選びのポイント5:花の量...

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お盆の時期のお墓参り、いつ行くのがよい?

お盆の時期のお墓参り、いつ行くのがよい?

ご先祖様が家に帰ってくるお盆にお墓参りはつきものですが、いつお墓参りにいくかは厳密には決まりがありません。 そもそもお盆とはどういうものなのかを理解した上で、お墓参りの日にちを選ぶとよいでしょう。 この記事では、お盆のお墓参りについて、一般的なタイミングややるべきことについて解説します。 お盆はもともと初秋の満月 中秋の名月は旧暦の8月15日の満月を指しますが、お盆は旧暦の7月15日、立秋後最初の満月の日を指します。 日本最古の文学である「竹取物語」で、かぐや姫が中秋の大きな満月へ帰って行くエピソードがあるように、日本人にとって、月は“異世界の人が住む場所”として認識されていたのかもしれません。 陰を作るほどの満月の光を通って、亡くなった人たちが行き来すると考えられていたのでしょう。 明治に入り太陽暦が使われるようになると、政府の指導で新暦の7月15日がお盆となりました。 しかし現在は、多くの地域で8月15日がお盆と認識されています。 太陽暦の7月15日は梅雨の終わりごろで、農作業が忙しいうえに月も見えない日が多い時期。 なによりも、お盆のお墓参りに供える、ホオズキやキキョウなどの植物がない時期です。 そういったことが、お盆の認識が8月15日にシフトした大きな理由だと考えられます。 現在では太陽暦の7月15日か8月15日、旧暦7月15日をお盆と認識する考え方が、日本中で混在しています。 お盆のお墓参りの日程 お盆のお墓参りは地域ごとの風習があり、日にちも行事もそれぞれです。 ここでは一般的な例として、8月をお盆とした場合のお墓参りの日程をご紹介します。 お墓の掃除は12日までに お盆にはお墓参りだけですむよう、お盆前までにお墓を掃除します。 年末に年神様を迎えるために大掃除をするのと同じく、先祖を迎えるための大掃除をするイメージです。 初盆で家族以外のお参りがある場合は、月初めに掃除を兼ねたお墓参りをするのが理想です。 また自宅では、盆飾りの準備を進めていきます。盆飾りには盆花・お供え物・御霊具膳・精霊馬・まこも・みそぎはぎ・水の子などがあります。 仏壇の横に盆提灯を飾り、仏壇を掃除するなど、迎え火の前までに準備をしておきましょう。 ご先祖様をお出迎えする13日 お盆のどこかでお墓参りをするならば、13日がよいと言われています。 地域によっては盆の入りと言われる13日に、帰ってくるご先祖様の目印になる迎え火をお墓の前で焚くという風習が今でも残っています。 昔は13日の夕方に家から提灯を持って出かけ、おがらなどに提灯の火を移して迎え火を焚き、提灯の明かりで一緒に家に帰るという流れでした。 現在ではお墓で迎え火を焚く風習は少なくなりましたが、“ご先祖様を迎えに行く”という形で、13日のお墓参りは根強く残っています。 一方で迎え火を焚くのは、お墓ではなく自宅の玄関先や庭先が主流になっています。 時間帯は、薄暗くなり始める17時〜19時ごろが一般的です。 迎え火が見えやすいだけでなく、視界もほどよく確保できるためこの時間帯が選ばれていますが、地域によっても日時に違いがある場合があります。...

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知っていますか?お墓参りの線香の深い意味

知っていますか?お墓参りの線香の深い意味

お墓参りに行くことを「お線香をあげに行く」ということがあるように、お線香はお墓参りに欠かせないものとして知られています。 なぜ欠かせないのかは、お線香にどんな役割があるのかを知れば分かるでしょう。 ここでは、お線香の役割や意味と、上手な供え方についてまとめました。 お線香の役割やその意味 お線香には仏教においての役割に加え、スピリチュアルな意味合いもあります。早速それらを詳しく見てみましょう。 お線香の香りは神仏の食べ物 お墓参りでお線香を手向けるのには、故人や仏様へ食べ物を差し上げるという意味があります。 古代インドの仏教教典では、「死後の人間が食べるのは匂いだけで、善い行いをしてきた死者はよい香りを食べ、悪い行いをした死者は嫌なニオイしか食べられない…」との教えが。 お墓参りでよい香りのお線香を焚くことで、「ここに眠る人たちはよい香りを食べる善人ですから、極楽へお導きください」という、遺族の想いも反映しているのでしょう。 線香の広がる香りが表すもの 五感の中で、嗅覚は独特の働きをします。 目を閉じたり耳を塞いだりすれば遮られる視覚・聴覚、他人と分かちあえない味覚・触覚に対し、呼吸器を介する嗅覚は多くの人々と同時に香りを共有できます。 一カ所から四方八方へとあまねく広がるお線香の香りは、すべての人々が平等に感じられる香り。 目に見えないという特性も加わって、よい香りの中に仏の慈悲や神の愛を感じたのではないでしょうか。 仏様に故人への慈悲を願い、故人と共有できるのがお墓参りのお線香なのです。 線香の香りが場を清め、心を落ち着かせる 土葬の時代は、悪臭を消したり動物を寄せ付けないために、植物の香りが利用されました。 香りは見えなくても感じることができるので、不思議な力で場を清めてくれると考えられていたのでしょう。 お線香に使われる多くの香りが、鎮静作用を持つことも解明されています。 大事な人を亡くした悲しみを癒やすのも、お墓参りにお線香を手向ける大きな理由と言えるでしょう。 線香が燃えたときはスピリチュアルな意味が お墓参りの際にお線香に火をつけると、激しく燃えることがあります。 このように風もないのに線香が激しく燃える現象を、人々は「故人がお参りを喜んでくれている」「無事に成仏できた」などの、故人からのメッセージとして受け止めることもあるようです。 まるで故人と語らうようなスピリチュアルな意味合いで、お墓参りにお線香を持参する方も多いのではないでしょうか。 お墓参りでの線香のあげ方 お墓参りの際は、すぐにお線香をあげるのではなく、まずはお墓の掃除やお水を替えるなど、場を清めるのがマナーです。 お線香をあげるときにも知っておくとよいポイントがいくつかありますので確認しておきましょう。 やってはいけないこと お墓参りのときの作法で必ず覚えておきたいのは、“線香やロウソクの火を吹き消さない”ということです。 さまざまな命をいただく人間の口から出る息は汚れたものとされ、神聖なものにかかることはよくないと言われています。...

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いつ行けばいい?お墓参りの時期・時間は?

いつ行けばいい?お墓参りの時期・時間は?

お墓参りに適した時期、よい日というのがあるのでしょうか。「いつお墓参りに行こうか?」と悩まないためにも、知っておきたい時期についてのあれこれを、お墓参りのマナーとともにまとめました。 押さえておきたいお墓参りの時期 日本は昔から“節目”を大事にしてきました。お墓参りにもそれが反映されているようです。 命日 毎月亡くなった日と同じ日を月命日といい、なかでも亡くなった月の命日を祥月命日といいます。例えば、3月10日に亡くなった場合は、3月10日が祥月命日で、ほかの月の10日が月命日になります。 祥月命日に合わせて法要などを行いますので、祥月命日はお墓参りに大事な時期。月命日は、他の日よりは大事な日ではありますが、月命日のたびにお墓参りをしなければいけない、というほどではないでしょう。 お盆 年に一度、亡くなった人々が家に帰ってくる時期がお盆。昔から「盆・正月」と言われるように、一年の中でもお墓参りをする人が多い時期です。 故人とともに過ごすお盆は、故人を迎えるためのお墓参りから。墓掃除をして故人が帰ってくるのを迎え、また故人を送ります。 お墓の前で迎え火や送り火を焚く地域もあるほどなので、お盆の時期のお墓参りは伝統行事の一つとも言えるでしょう。 彼岸 春分・秋分の日を中日とした1週間がお彼岸です。春分・秋分の日ともに祝日になっているのは、昔から彼岸の行事を大事にした証。 あの世とこの世の間が一番近くなると言われるのが彼岸で、お寺によっては、彼岸会という法要が営まれます。 お盆はご先祖が帰ってきますが、彼岸のお墓参りはご先祖に会いに行くという感覚なのかもしれません。 年末年始 新年を迎えるために、お墓の掃除も兼ねたお墓参りを年末に行うところも多いようです。また、家族が揃った正月に一年の無事を願って、揃って墓参りをするというしきたりを持つ家庭もあります。 命日以外は、年末年始・お盆・春秋の彼岸がお墓参りタイミングと覚えておくとよいでしょう。 お墓参りに不適切な時期 じつは、お墓参りをしてはいけない時期はありません。“お墓参りをしたいな”と思えば、いつお参りしてもよいと僧侶は口を揃えます。 お正月はお墓参りを避けたほうがよいともいわれますが、年末の慌ただしいときより、年も改まりゆっくりしている時期のほうがよいという考え方も。 また、29日は“二重に苦しむ”日として諸事を避けるという考えと、”ふ(2)く(9)”の日として、諸事をその日を選んで行うという2つの考え方があります。お墓参りは、自分自身や家庭の事情を優先して日を決めていいようです。 お墓参りに避けたい時間 お墓参りに不適切な時期はありませんが、好ましくない時間はあります。 よく言われるのが夕方の“逢魔時(おうまがとき)”。人の顔がはっきりわからないほどの時間帯を指し、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が動き出す時間と考えられていました。 墓場は外灯などがない場所。足元が見えにくく、転んだりする可能性も高くなるでしょう。またひと気もないため、昔は事件が起こりやすかったのかもしれません。 何時にお墓参りをしてもよいのですが、現代でも、周囲より暗くひと気がない墓所が多いので、夕方以降のお墓参りは避けたほうが無難でしょう。 神道のお墓参りの時期 祥月命日・月命日のほか、神社の朔日参りにならい、月の初めの一日にお墓参りをするところもあります。 また、お盆や彼岸は仏教の行事ですが、神仏混交の名残で神道でも同じように行う地域も。その場合は、お盆や彼岸などもお墓参りの時期になります。 キリスト教のお墓参りの時期...

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いつ行けばいい?お墓参りの時期・時間は?

お墓参りに適した時期、よい日というのがあるのでしょうか。「いつお墓参りに行こうか?」と悩まないためにも、知っておきたい時期についてのあれこれを、お墓参りのマナーとともにまとめました。 押さえておきたいお墓参りの時期 日本は昔から“節目”を大事にしてきました。お墓参りにもそれが反映されているようです。 命日 毎月亡くなった日と同じ日を月命日といい、なかでも亡くなった月の命日を祥月命日といいます。例えば、3月10日に亡くなった場合は、3月10日が祥月命日で、ほかの月の10日が月命日になります。 祥月命日に合わせて法要などを行いますので、祥月命日はお墓参りに大事な時期。月命日は、他の日よりは大事な日ではありますが、月命日のたびにお墓参りをしなければいけない、というほどではないでしょう。 お盆 年に一度、亡くなった人々が家に帰ってくる時期がお盆。昔から「盆・正月」と言われるように、一年の中でもお墓参りをする人が多い時期です。 故人とともに過ごすお盆は、故人を迎えるためのお墓参りから。墓掃除をして故人が帰ってくるのを迎え、また故人を送ります。 お墓の前で迎え火や送り火を焚く地域もあるほどなので、お盆の時期のお墓参りは伝統行事の一つとも言えるでしょう。 彼岸 春分・秋分の日を中日とした1週間がお彼岸です。春分・秋分の日ともに祝日になっているのは、昔から彼岸の行事を大事にした証。 あの世とこの世の間が一番近くなると言われるのが彼岸で、お寺によっては、彼岸会という法要が営まれます。 お盆はご先祖が帰ってきますが、彼岸のお墓参りはご先祖に会いに行くという感覚なのかもしれません。 年末年始 新年を迎えるために、お墓の掃除も兼ねたお墓参りを年末に行うところも多いようです。また、家族が揃った正月に一年の無事を願って、揃って墓参りをするというしきたりを持つ家庭もあります。 命日以外は、年末年始・お盆・春秋の彼岸がお墓参りタイミングと覚えておくとよいでしょう。 お墓参りに不適切な時期 じつは、お墓参りをしてはいけない時期はありません。“お墓参りをしたいな”と思えば、いつお参りしてもよいと僧侶は口を揃えます。 お正月はお墓参りを避けたほうがよいともいわれますが、年末の慌ただしいときより、年も改まりゆっくりしている時期のほうがよいという考え方も。 また、29日は“二重に苦しむ”日として諸事を避けるという考えと、”ふ(2)く(9)”の日として、諸事をその日を選んで行うという2つの考え方があります。お墓参りは、自分自身や家庭の事情を優先して日を決めていいようです。 お墓参りに避けたい時間 お墓参りに不適切な時期はありませんが、好ましくない時間はあります。 よく言われるのが夕方の“逢魔時(おうまがとき)”。人の顔がはっきりわからないほどの時間帯を指し、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が動き出す時間と考えられていました。 墓場は外灯などがない場所。足元が見えにくく、転んだりする可能性も高くなるでしょう。またひと気もないため、昔は事件が起こりやすかったのかもしれません。 何時にお墓参りをしてもよいのですが、現代でも、周囲より暗くひと気がない墓所が多いので、夕方以降のお墓参りは避けたほうが無難でしょう。 神道のお墓参りの時期 祥月命日・月命日のほか、神社の朔日参りにならい、月の初めの一日にお墓参りをするところもあります。 また、お盆や彼岸は仏教の行事ですが、神仏混交の名残で神道でも同じように行う地域も。その場合は、お盆や彼岸などもお墓参りの時期になります。 キリスト教のお墓参りの時期...